レミントン M870 / Remington Model 870 【散弾銃】 †
1950年にレミントン M31の後継として開発された、レミントン社の代表的なポンプアクション式散弾銃。
操作性の高さと頑丈さが評価され、狩猟・ホームディフェンスはもとより警察や軍でも制式散弾銃としてよく使用されている。日本でも狩猟用として販売されている。
モスバーグ M500と並び、現代アメリカを代表するポンプアクション・ショットガンである。
両者はよく比較されるが、質実剛健のモスバーグに対して、レミントン870の魅力はなんと言っても圧倒的な量のバリエーションとオプションパーツの豊富さであり、AR15同様、自由の国アメリカらしい様々な種類とカスタムを選ぶことができる。
メーカー公称では、2016年時点で累計1100万挺を超えるセールスを記録しており、世界で最も売れたショットガンの一つである。
レシーバーは削り出し加工のスチール製であり、高い耐久性を持つ。
軍・法執行機関向けのM870MCS(Modular Combat Shotgun)と呼ばれる製品はモジュラーウェポンのように銃身長やストックの有無などを素早く換装可能な仕様となっており、ソードオフクラスの銃身長にピストルグリップを備えた「ブリーチャー」仕様や、ピカティニーレールを介して銃身下に装着可能なアンダーバレル仕様などにも対応している。M870MCSは陸上自衛隊の特殊作戦群にも採用された。
銀色の錆びにくいクロームステンレス製の「マリーンマグナム」モデルは、潮風の影響の強い湾岸や海上の警備に常用できるよう設計された耐蝕モデルで、日本でもJCG(海上保安庁)の特別警備隊にも採用されており、PSIのような海上での臨検を含んだ警備訓練で隊員が携行することがある。
2018年には着脱式マガジン仕様とした「870 DM」が登場している。弾倉はシングルカラムで3発と6発の2種類。同時期に登場したモスバーグ590Mに比べ、メジャーな12ゲージ2-3/4インチシェルに加え、3インチシェルも使用可能(590Mは2-3/4インチシェルのみ)となっている。
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外部リンク †
・Remington 870 ムービー