ブレイドシリーズ / Blade Series †
アメコミ原作のハーフヴァンパイアのデイウォーカー・ブレイド(ウェズリー・スナイプス)が、刀を始めとする様々な武器で敵ヴァンパイアや新種族リーパーズ、ヴァンパイアの始祖と戦うハイブリッドスピードアクション。
2006年にはTVドラマ『ブレイド ブラッド・オブ・カソン』も制作された。
ブレイド (原題 Blade) †
1998年、アメリカ映画
監督:スティーヴン・ノリントン
・ストーリー
その肉体は強靭。その魂は人間。防弾コートを身にまとい不敵な笑みを浮かべる戦闘マシーン。彼の名はブレイド(ウェズリー・スナイプス)。彼の出生には暗い影がある。
母親が臨月の時にヴァンパイアに襲われ、人間とヴァンパイアとの混血≪ハーフヴァンパイア≫としてこの世に生を受けた。両種族のハーフであるため、普通の人間と同じように老化現象は止められないが、その代わりに驚異的な再生能力などヴァンパイアの力を備えつつも弱点(紫外線、銀、ニンニク)は無い≪デイウォーカー(昼歩く者)≫としての特徴を持つ。
13歳の時に人としての理性を失いかけつつあった彼を救い出したのは、腕利きのガンスミスであるエイブラハム・ウィスラー(クリス・クリストファーソン)。ブレイドに"狩り"の武器を与え、時に厳しく、時に暖かく見守ってきた存在だ。
そしてブレイドは、自分の抱える忌まわしい宿命を拭うかのように、今日も人間に危害を加えるヴァンパイアを狩り歩く。
やがて、彼に運命の瞬間がやってくる。彼の前に現れたのはディーコン・フロスト(スティーヴン・ドーフ)。元人間で全能の力を手に入れて世界を我がものとするため、血の神≪マグラ≫の蘇生を目指しているヴァンパイアだ。
ブレイドは、そんなフロストの世界制覇の野望を打ち砕くため、刀を抜き、立ちはだかる。それが、彼の使命であるかのように―――
ブレイド2 (原題 Blade II) †
2002年、アメリカ映画
監督:ギレルモ・デル・トロ
・ストーリー
吸血鬼を超える身体能力を持ち、ただ目の前の獲物が乾き切るまで吸い尽くし葬り去る。凶悪なウイルスに寄生された不滅の種族≪リーパーズ(死神族)≫。その最初の一体であるジャード・ノーマック(ルーク・ゴス)は次々と吸血鬼を襲い、リーパーズへと変えていく。
そんな事態を前に、ヴァンパイア王国の君主ダマスキノス(トーマス・クレッチュマン)は、ラインハルト(ロン・パールマン)を隊長とする対ブレイド用戦闘部隊≪ブラッドパック≫を、リーパーズ掃討作戦に当たらせる。しかも、宿敵であるブレイドと共同戦線を築いてまで、作戦を成功させようというのだ。
一方で新たなパートナー スカッド(ノーマン・リーダス)とヴァンパイア狩りを繰り返していたブレイドは、世界中を探し回り数年前にヴァンパイアに拉致されたウィスラーをやっとの思いで助け出す。
そんな矢先、ヴァンパイア王国の使者が共同作戦の要請を持ちかけてきた。突然の要請に不穏な動きを感じつつも、ブラッドパックの隊員ニッサ(レオノア・ヴァレラ)の言葉を聞き、渋々用件を飲むことに。
ヴァンパイアをも駆逐する勢いのリーパーズを殲滅するため、今ここに最強の戦士達が集まる―――
・作品解説
本作に登場するプロップガンのコンセプトデザインを担当したのはタイルーベン・エリクソン(TyRuben Ellingson)。巨大コンペンセイター付M11、杭打ち機付M870、刃付M92FS等のデザインは彼によるものである。
ブレイド3 (原題 Blade: Trinity) †
2004年、アメリカ映画
監督:デヴィッド・S・ゴイヤー
・ストーリー
静寂は引き裂かれた―――。
一瞬にして大爆発を起こした倉庫、一斉に飛び出してくるヴァンパイア、その後を追うヴァンパイアハンター・ブレイド。
以前に潰したヴァンパイア王国は、倒すべき種族のいちコミュニティーに過ぎず、世界に蔓延るヴァンパイアを駆逐するために、未だに狩りを続けていたのだ。
ダニカ・タロス(パーカー・ポージー)をリーダーとするヴァンパイア組織は、街の中心地にそびえ立つ「フェニックスタワー」を拠点に奴隷である人間を使い、事実上(裏から)街を操るほどまで勢力を拡大していた。もちろん、そんな彼らにとっても邪魔な存在がいた。同族を狩り続けているブレイドだ。そこでダニカは一策を講じる。
ヴァンパイア達の策略で連続殺人犯として指名手配されたブレイドは、激しい銃撃戦の末、生涯の相棒で父親代わりのウィスラーを失い、ヴァンパイアの息のかかったFBIに身柄を拘束されてしまったのだ。
そんなブレイドの窮地を救ったのは、≪ナイトストーカーズ≫と名乗る、人間達で構成されたヴァンパイアハンター集団。リーダーのハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)、ウィスラーの娘であるアビゲイル(ジェシカ・ビール)を中心とし、街のあちこちに支部をもつ草の根的な"狩り"を続ける彼らからの共闘の誘いに、ブレイドは最初は乗り気ではなかった……世界中のヴァンパイアを一瞬のうちに駆逐する「最終兵器」の存在を目にするまでは。
こうして、強力なパートナー達と手を組んだブレイドは、自らの運命に決着をつけるべく、最強の存在とのファイナルバトルに挑む―――
・作品解説
ビーフイーター、水平二連ショットガン、電子ピストル、ボーンジャックライフル等のコンセプトデザインは前作に引き続き、タイルーベン・エリクソンが担当している。
ちなみに本編ではほとんど活躍の場が無いビーフイーターだが、公式サイトのスクリーンショットではブレイドの曲芸撃ちを確認することができる。
TVドラマ版 †
ブレイド ブラッド・オブ・カソン (原題 Blade: The Series) †
2006年、アメリカTVドラマ
監督:ピーター・オファロン
・ストーリー
ヴァンパイア一族の一派≪カソン一族≫。その一員であるマーカス・ヴァン・スカイヴァー(ニール・ジャクソン)は、ある野望のため人間の誘拐計画を企てていた。その事実を知ったヴァンパイアハンターのブレイド(カーク・ジョーンズ)は、ある日クリスタ(ジル・ワーグナー)という女性と接触する。
クリスタの弟はヴァンパイアに殺されたため、彼女は強い復讐心を抱いていた。ヴァンパイア打倒という共通の目的を持つことから、共同戦線を張るようになった2人だったが―――
・作品解説
映画版では描かれなかったストーリーで展開するTVシリーズ作品。ブレイド役はウェズリー・スナイプスではなく、カーク・ジョーンズ*1に変更となっている。
ちなみに映画版のブレイドの髪型は角刈りだが、ドラマ版ではスキンヘッドである。