ウォッチメン / Watchmen
2008年、アメリカ映画
監督:ザック・スナイダー
・ストーリー
マスクを装着したヒーロー達の活躍により、ベトナム戦争に勝利した架空のアメリカ。1985年現在、リチャード・ニクソンは未だ大統領の座に君臨し、ソビエト連邦との対立は強まる一方であった。終末時計は0時5分前を指し、いつ核戦争が勃発してもおかしくない...そんな渾沌とした日々を世界中の人々は過ごしている。
かつては名声を馳せたヒーロー達も、自警活動を禁じるキーン条約の制定により、多くの者が引退を余儀なくされていた。そんな状況の中、一人のヒーローが高層マンションから突き落とされるという事件が起きる。
同じくヒーローのロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は、元同僚が殺された事実を知り事件現場を訪れる。この殺人事件にきな臭さを感じた彼は、ヒーロー活動が違法とされていることも構わず、独自に調査を始めるのだった―――
・作品解説
現実にヒーローが存在する歴史を歩んだ「もうひとつのアメリカ」を舞台としたSF映画。監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『300(スリーハンドレッド)』のザック・スナイダー。
原作は、アラン・ムーア脚本、デイブ・ギボンズ作画によるアメリカンコミック。今なお高い人気と評価をうる作品であり、SF界で権威ある「ヒューゴー賞」を得た唯一のコミックである。
オチに若干変更はあるものの、80年代の冷戦下にあったアメリカをヒーローたちの存在によって戯画化したコミックのストーリーとビジュアルが、映画ではかなり忠実に再現された。
ゲーム版『Watchmen: The End is Nigh』がXbox LIVEアーケードで2タイトル配信され、その後パッケージ版も発売された。操作プレイヤーは、ロールシャッハとナイトオウルの2人。ジャンルはステージクリアー型の格闘アクションゲームとなっている。