ボーン・アイデンティティー / The Bourne Identity

 記憶を失った主人公ジェイソン・ボーンが自分自身が何者かを知るため、次々と襲い来る暗殺者に立ち向かうスパイアクション。原作はスリラー作家ロバート・ラドラムの「ジェイソン・ボーン3部作」(『暗殺者』、『殺戮のオデッセイ』、『最後の暗殺者』)。
 『007』のように特殊ガジェットに頼らず、CGも使わない骨太のアクションが見所である。

 2016年には、最新作『ジェイソン・ボーン』が公開された。
 また、海外では『The Bourne Conspiracy』のタイトルでアクションゲームとして発売された。

映画版

ボーン・アイデンティティー (原題:The Bourne Identity)

2002年、アメリカ映画
監督:ダグ・リーマン

・ストーリー
 マルセイユ沖で一人の男性(マット・デイモン)が漁船に救助される。彼は記憶喪失状態で、なぜか背中に銃弾を受けていた。漁船の乗組員が傷の手当をしていると、でん部に何か埋め込まれているのを発見する。取り出してみたそれは、スイス・チューリッヒの銀行の口座番号が記された小型プロジェクター。
 早速スイスのゲマインシャフト銀行に言ってみると、貸金庫を利用していることが判明する。中を開けるとジェイソン・ボーン名義の米国旅券をはじめとする複数の旅券と各国の紙幣、そして一挺の拳銃が入っていた―――

使用者銃器名備考
ジェイソン・ボーンシグザウエル P225スイスで警察官から強奪後、分解して捨てる
シグザウエル SP2009銀行の貸金庫に預けてあったもの
シグザウエル P229領事館の警備員から強奪後、捨てる
水平二連式散弾銃イーモンの自宅にあったものを借用
教授との対決時に使用
グロック 19レーザーサイト装着
ワムボージのボート潜入時に使用
ワルサー P5 コンパクト教授が落としたものを拾う
PT945との二挺拳銃時もあり
トレッドストーンのアジトで1カットのみシルバースライド
タウルス PT945P5との二挺拳銃(逆手で握り、小指でトリガーを引く)
アジトでコンクリンの部下から強奪
アレクサンダー・コンクリンCZ CZ83終盤、トレッドストーンの隠れ家で使用
カステルIMI ガリル MARアパート襲撃時に使用
タウルス PT945箱の中に収納
教授シグ SG550サプレッサー装着
スコープ装着
バイポッド装着
ストックの形状が若干違う
ワルサー P5 コンパクトサイドアーム
発砲無し
CZ CZ100編集ミス*1
マンハイムベレッタ 92FSサプレッサー装着
シグザウエル SP2009ホテルの机に置いてある
ワムボージベレッタ 92FS
警察官シグザウエル P225ボーンに奪われる
米国領事館警備員シグザウエル P229
米国領事館警備兵AR15A2ブッシュマスター社製の銃身を切り詰めたモデルも混在
IMI ガリル MAR
H&K MP5K
コンクリンの部下タウルス PT945シルバーモデル
サプレッサー装着
トレッドストーンのアジトで所持
シグ SG552ダットサイト装着
タクティカルライト装着
トレッドストーンのアジトで使用

ボーン・スプレマシー (原題:The Bourne Supremacy)

2004年、アメリカ映画
監督:ポール・グリーングラス

・ストーリー
 前作から2年後。インド、ゴアでボーンはマリー(フランカ・ポテンテ)との逃亡生活を続けていた。まだ完全に記憶を取り戻していないボーンであったが、彼女との生活は平和そのもの。
 ところが謎の殺し屋キリル(カール・アーバン)の襲撃により、壮絶なチェイスが繰り広げられる。狙われているのはボーンであったが、キリルの放った銃弾によりマリーを失ってしまう。
 その頃、ドイツ・ベルリンではCIAによる極秘捜査が行われていた。作戦は首尾よく成功するかと思われたが、突如殺し屋が取引現場を襲撃し、捜査官と取引相手を殺害する。現場からは極秘ファイルが盗まれ、犯行に使用されたC4爆弾からはボーンの指紋が検出された。
 なぜ自分の命が狙われたのか、真相究明のためボーンは欧州へ渡ることを決意するのだった―――

使用者銃器名備考
ジェイソン・ボーンシグザウエル P225ネビンスから強奪
ベレッタ 92SBSUBのダッシュボードから取り出す
ベレッタ 92FSゴアでの荷造り中に取り出す
ワルサー PPアボットへ自決用として渡す
ブルパップ式のボルトアクションライフルK&F KS IIに似せた架空プロップガン*2
サプレッサー装着
スコープ装着
バイポッド装着
バッグから取り出して、組み立てる
ワルサー P99宣伝写真で所持
ウォード・アボットワルサー PP
キリル
(FSB捜査官)
ワルサー P99QPQフィニッシュのステンレススライド
取引相手の暗殺時にはサプレッサー装着
ザウエル&ゾーン S202木製ストック
スコープ装着
分解状態から組み立てる
ジャーダベレッタ 92FS自宅の冷蔵庫に隠してある
発砲なし
ジョン・ネビンスシグザウエル P225発砲できず
CIA捜査官グロック 17ジャーダの自宅前で所持
IMI マイクロウージー
H&K MP5A3
SEK*3隊員グロック 17ブレッカーホテルで所持
H&K MP5A3
H&K MP5SD3
H&K SL8G36Eタイプのキャリングハンドル
ショットガン詳細モデル不明
ダットサイト装着
ドアブリーチ用マズルブレーキ
ロシアの警官USSR マカロフ発砲なし
ロシア連邦捜査官AKS74ゲートの門番が所持
グロック 17グレツコフ逮捕時に所持

ボーン・アルティメイタム (原題:The Bourne Ultimatum)

2007年、アメリカ映画
監督:ポール・グリーングラス

・ストーリー
 記憶を奪われ、愛するものを失った男、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。ネスキーを殺したのは自分だとその娘に伝えた後、モスクワ市警に追われながら夜のモスクワを疾走していた。腕の怪我を治療するため侵入した病院で、突如蘇る過去の記憶。記憶が消えたと同時に病院に現れた警官を倒した後、ボーンは記憶を求め再び歩みだす。
 一方、CIAニューヨーク支部の幹部ノア・ヴォーゼン(デヴィッド・ストラザーン)は、国家脅威と見なしたボーンを抹殺する計画を練っていた。しかしかつてベルリンでボーン捜索の指揮を取っていたパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は、何か秘密を握っているボーンが自分に接触を試みていると思い、ヴォーゼンの監視の目を潜りながらボーンからの連絡を待つ。
 自分がいったい誰なのか、捜索中に浮かび上がった “ブラックブライアー計画” が何なのかを探るため、ボーンは組織に最後通牒 “アルティメイタム” を叩きつける―――

使用者銃器名備考
ジェイソン・ボーンシグザウエル SP2022モスクワで警察官から奪取
トレッドストーン研究施設で使用
グロック 17CIA捜査官から奪取
立体駐車場で使用
トレッドストーン研究施設で使用*4
ベレッタ 92FSタンジール警官から奪取
パメラ・ランディグロック 17
ノア・ヴォーゼングロック 17
パズシグ SG552サプレッサー装着
スコープ装着
ポータブルスタンドに固定
シグザウエル P229サプレッサー装着
ニューヨークでのチェイス時に使用
ベレッタ 92SB終盤の研究所で使用
デッシュH&K USP コンパクトサプレッサー装着
ニール・ダニエルズシグザウエル SP2022
ニューヨーク市の警警官グロック 19
モスクワ市の警警官シグザウエル SP2022
タンジール市の警警官ベレッタ 92FS
CIA捜査官グロック 17ニューヨークで所持
グロック 19ロンドンとマドリードで所持
ベレッタ 92FSウォータールー駅で所持
シグザウエル SP2022ビデオモニター装着
ダニエルズのオフィスで使用

ボーン・レガシー (原題:The Bourne legacy)

2012年、アメリカ映画
監督:トニー・ギルロイ

・ストーリー
 アラスカ州のCIA訓練地で一人の男が酷寒の雪山で訓練を積んでいた。強靭な肉体を持つその男、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)はCIAによる人格・肉体改造計画「アウトカム計画」によって造られた“最高傑作”。
 アメリカのCIA本部では、ボーンとCIA内部調査局のパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)の告発によって「トレッドストーン計画」及び更なる計画が明るみにでることを恐れていた。「トレッドストーン計画」も「ブラックブライアー計画」も、国家の巨大な陰謀の氷山の一角に過ぎず、更なる極秘プログラムである「アウトカム計画」が遂行されていたからだ。
 事を重んじた国家調査研究所のリック・バイヤー(エドワード・ノートン)は機密漏洩によってCIA長官エズラ・クレイマー(スコット・グレン)そして国家が危機に陥ることを慮り、証拠隠滅のために全プログラムの抹消を命じる―――

・作品解説
 元々はシリーズの4作目として企画が進んでいたが、ポール・グリーングラス監督とマット・デイモンの降板に伴い、内容を改めスピンオフ作品として製作された。
 『ハート・ロッカー』や『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で知られるジェレミー・レナーが、本作オリジナルのキャラクターを演じている。

使用者銃器名備考
アーロン・クロスネメシスアームズ ヴァンクイッシュ連射する場面がある
ワルサー P99シルバースライド
“狼”用としてアウトカム#03から渡される
シグザウエル P229捜査官から奪取
グロック 19
S&M M10警備員から奪取
ベレッタ 92FSマニラ市警から奪取
発砲後投棄
マルタ・シェアリングS&W M60自宅に置いてある私物
グロック 19アーロンから渡される
LARX.03H&K USP コンパクトマニラで使用
ベレッタ 8000Lカットによって上記のUSPコンパクトと入れ替わる。
アウトカム#03レミントン M700木製モデル
スコープ装着
ワルサー P99“狼”用としてアーロンに渡す
ドナルド・フォイトH&K USP コンパクト研究室で使用
マニラ市の警警官ベレッタ 92FS
マニラ市警の特殊部隊コルト M4A1
CIA捜査官H&K MP5K-PDWシェアリング宅で使用
シグザウエル P229サイドアーム
発砲なし
S&W M60シェアリングのもの
グロック 19
ステリシン・モルランタ社警備員S&M M10

ジェイソン・ボーン (原題:Jason Bourne)

2016年、アメリカ映画
監督:ポール・グリーングラス

・作品解説
 ポール・グリーングラスとマット・デイモンの両名が9年ぶりに復帰して製作された最新作。時系列としては『ボーン・アルティメイタム』の続編に該当する。

使用者銃器名備考
ジェイソン・ボーンH&K USPギリシャ・アテネでCIA工作員から強奪
B&T GL-06アテネ市警のバイク内から借用
シグザウエル P229リヴィエラホテルでCIA工作員から強奪
宣伝写真ではP229R
レミントン M870ラスベガスでのチェイス時に使用
水平二連式散弾銃『ボーン・アイデンティティー』の回想シーンで使用
ブルパップ式のボルトアクションライフルK&F KS IIに似せた架空プロップガン
『ボーン・スプレマシー』の回想シーンで使用
グロック 17『ボーン・アルティメイタム』の回想シーンで使用
ヘザー・リーシグザウエル P229
作戦員(アセット)H&K USP
FN SCAR-Lサプレッサー装着
スコープ装着
バイポッド装着
M4A1ラスベガスでSWATのトラック内から借用
ロバート・デューイシグザウエル P229リヴィエラホテルで使用
クレイグ・ジェファーズピストル詳細モデル不明
リヴィエラホテルで使用
ニコレット・“ニッキー”・パーソンズワルサー PPKアイスランドで使用
CIAの工作員H&K USPギリシャ・アテネで使用
シグザウエル P229
ラスベガス市警のSWATM4A1リヴィエラホテルで使用

ゲーム版

ボーン・コンスピラシー (原題:The Bourne Conspiracy)

2008年、Xbox360/PS3用ゲームソフト
開発:High Moon Studios

・作品解説
 映画と同様、ジェイソン・ボーンの活躍を描いたサードパーソン型アクションゲーム。ゲームとなっても、映画での雰囲気を損なわないような作り方がなされている。素手での格闘や銃撃戦、カーチェイスなどボーンシリーズらしいシーンが盛り込まれている。

 海外では発売中、国内ではスパイクから発売される予定だったが、諸事情により発売中止になった。

使用者銃器名備考
ジェイソン・ボーンシグザウエル P226シルバーモデル
サプレッサー装着時あり
シグ SG552ダットサイト装着
マシンピストルフルオート
架空銃
なぜか側面にP7の刻印がレタリングされている
短機関銃架空銃
SG552のパーツが流用されている
レミントン M870MCS大型リアサイト装着
通常モデルもあり
中折れ式ショットガンイーモンの銃
雪山ステージで使用
イジェマッシ サイガ12
シグ SG550スコープ装着
バイポッド装着
狙撃イベントで使用
USSR AK47最終ステージで使用
オコナーシグ SG552最初のステージで使用
ダットサイト装着
カステルシグ SG552デモシーンで使用
ダットサイト装着
教授シグ SG550スコープ装着
バイポッド装着
雪山ステージで使用
マンハイムシグザウエル P226サプレッサー装着
デモシーンで使用
シグ SG552ダットサイト装着
最終ステージで使用
その他敵キャラシグザウエル P226サプレッサー装着もあり
マシンピストルフルオート
架空銃
なぜか側面にP7の刻印がレタリングされている
短機関銃架空銃
SG552のパーツが流用されている
レミントン M870MCS大型リアサイト装着
通常モデルもあり
イジェマッシ サイガ12
シグ SG550スコープ装着
バイポッド装着
狙撃イベントで使用
USSR AK47最終ステージで使用

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • ボーンがゴミ箱に棄てた銃はPT945 -- 通りすがり? 2012-11-01 (木) 18:02:10
  • スプレマシーでキリルが使用したライフルはSauer Model 202 Takedown Rifle -- 通りすがり? 2012-11-01 (木) 18:06:14
  • 一部修正しました。コンクリンの拳銃はCZ83ですが(マカロフから変更)、該当ページがないのでとりあえずリンク無しのままです(大手CZ社の製品ですが、登場作品も少ないので専用ページを作る必要は無いでしょう)。 -- 2013-02-04 (月) 21:45:08
  • ボーン・アイデンティティーのアパート襲撃時にカステルが使用したガリルから発砲後にカタタタという音がしたのですがこれは何の音なのでしょうか? -- 2016-10-11 (火) 20:53:20
  • ベレッタ84に『ボーン・アイデンティティー』とありますが、誰が使っているんでしょう。見つけられません。 -- 大納言? 2017-12-25 (月) 00:51:36
  • 登場情報が見つからないのであれば、映画側の項目を訂正した方が銃側を編集しなかったなどの可能性が考えられます。実際に映画内で登場していないことが確認できるのであればそちらも訂正していただいて結構です。 -- 2017-12-25 (月) 00:58:21
  • 『ジェイソン・ボーン』のラスベガスのカーチェイスシーンにて、ボーンがレミントンM870を使用したとあり、予告PVなどでそのムービーが確認できますが、私が何度か見た限り映画本編でレミントンM870を使用するシーンが確認できなかったのですが、何分何秒あたりにあるでしょうか。 -- 2018-06-28 (木) 21:37:37
  • CZ100ですが項目に作品名がありませんでした。 -- 2024-03-23 (土) 22:03:35
  • リンクを貼っておきました。 -- 2024-03-24 (日) 10:31:38
  • ↑ありがとうございます。 -- 2024-03-24 (日) 22:35:57
お名前:


*1 ボーンに撃たれ上記のP5Cを落とすが、雪の上に落ちた銃がアップになるカットでP5Cと入れ替わっている。
*2 骨組み風のフレームや木製のフォアエンド/グリップ/チークピースはワルサー WA2000に似ているが、レシーバー右側にボルトハンドルが確認できる(WA2000はセミオートライフルである)。
*3 Spezialeinsatzkommandos=ドイツ警察・特別出動コマンド
*4 ワンカットのみシグザウエル SP2022と入れ替わる。

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Last-modified: 2020-02-28 (金) 22:10:45 (1519d)