バリスティック / Ballistic : Ecks vs. Sever †
2002年、アメリカ映画
監督:ウィック・カオサヤナンダ
・ストーリー
国防情報局(DIA)長官ガント(グレッグ・ヘンリー)の息子マイケル(エイダン・ドラモンド)が誘拐された。旅先から帰国の際、不可解にもガントの部下達に無理矢理連れ去られたのだった。しかし、一人の女(ルーシー・リュー)が誘拐犯を襲撃。敵を瞬く間に打ち倒すと、マイケルを連れ去り闇に消えていった―――。
一方、七年前に妻ヴィン(タリサ・ソト)を眼前の爆発事故で失って以来、失意のまま酒場で酒浸りの生活を送っている元FBI捜査官エクス(アントニオ・バンデラス)のもとに、かつての同僚がやってくる。死んだはずのエクスの妻が実はまだ生きていることを告げられ、妻の居所と引き換えに誘拐されたガントの息子を捜し出すことを頼まれる。
半信半疑でFBIの最前線に復帰したエクス。妻の居所を知る謎の女が唯一の手掛かりなのだが―――。
・作品解説
「弾道」を意味するタイトル通り、激しい銃撃戦が繰り広げられる本作。ただ、やたら爆発シーンが多いせいで派手なだけの映画だ、との批評も多い。
そうした中、シーバーが駆使するフィリピンの棒術≪カリ≫は、作品の個性が出ている数少ないアクションシーンと言える。この武術は基本は棒を使うのだが、動き自体は素手やナイフにも応用可能で、実際劇中では伸縮式の特殊警棒を用いている。