イーグル・アイ / Eagle Eye †
2008年、アメリカ映画
監督:D・J・カルーソー、製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
・ストーリー
アメリカ軍は中東で作戦を行っていた。合衆国をテロの脅威に晒そうとしている、危険なとあるテロリストを抹殺する作戦であった。軍は最新技術を用い、あらゆる方法でその人物が本当にターゲットであるかを確認しようとした。万が一でも民間人を巻き込んではいけないからである。しかし最終的には、その人物がターゲットである可能性はわずか51%。軍のコンピュータは「作戦中止を推奨」と表示した。
しかし、最も大きな権力を持つアメリカ大統領はテロが起こる可能性を危惧し、作戦の続行を指示。目標は最新のUAV(無人航空機)の1つ「MQ-9 リーパー」によって攻撃、殲滅した…コンピュータの指示には従わなかったのである。
一方、小さいコピー機屋で働いており家の家賃の支払いもままならないような貧乏生活を送っていたジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)はある日突然、自分とは対照的にアメリカ空軍で広報を務めていた双子の兄、イーサン・ショーが交通事故で亡くなったという電話を受ける。
自分よりも優秀だった兄の葬儀を見届け、いつものようにATMで預金残高を確認すると、そこには75万1000ドルもの見覚えの無い大金が振り込まれていた。怖くなったジェリーはとりあえず金を引き出し、急いで家へ帰宅したが、そこにも覚えの無い大量の荷物が届いていた。それも中身は暗視スコープ、自動拳銃、狙撃銃、硝酸アンモニウムやF-16戦闘機の取扱説明書…軍事用の「持っていてはいけない」物ばかりであった。
我が目を疑うばかりのジェリーの携帯電話に、女の声で通知不能の電話が入る。
「30秒後にFBIが到着する。そこから逃げなさい。」
同じ頃、ただの弁護士補佐で一児の母であるレイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)は息子が学校の演奏会のため列車でワシントンD.C.に向かい、世話をする手間が省けたため友人たちと久々の夜遊びを楽しんでいた。
しかし、彼女の元にも通知不能の電話が入る。
「子供を死なせたくないなら、指示に従いなさい。」
電話の主は何者なのか、そして2人の運命は―――