デッドライジング / DEAD RISING
2006年〜、
開発・発売元:カプコン
カプコンが開発した、ゾンビパラダイスアクションという全く新しいジャンルのゾンビゲームシリーズ。同社からリリースされている『バイオハザード』シリーズとは、比較出来ないほど大量のゾンビが登場するのが特徴である。逆にゾンビ以外の大きな脅威となる怪物は存在しない。ある意味、ゾンビ映画をモチーフにしたゲームである(「デッドライジング」のパッケージには『このゲームはロメロ監督の作品とは関係がありません』という注意書きまで存在した)。
当初Xbox360専用タイトルとして発売されたが、後にWiiでアレンジ版が発売された。
PS関連には2とオフ・ザ・レコードが発売のみで原点たる1は出ていなかったが、後にPS4でリマスター版が発売された。
デッドライジング (Dead Rising)
2006年、2016年
プラットフォーム:Xbox360、PS4、XBOX ONE
・作品解説
アメリカ・コロラド州の地方都市「ウィラメッテ」にある大型ショッピングモールでヘリが救出に来るまでの72時間を生き延びる、というのが基本的なゲームシステム。そこでは、事件の真相に迫るのも、生存者を助けるのも、或いはそれらを無視して只管ゾンビを倒し続けるのも、全くの自由となっている。72時間後は自動的にエンディングとなるが、事件の真相に迫る場合は更なる時間(OVER TIME)を過ごす事になる。
『バイオハザード』と違って銃器類に限らず、日用品を中心とした(そしてゾンビ映画ファンがニヤリとしてしまうような)豊富な武器・アイテム等が用意されている(むしろ銃器は弾薬が一纏めにならないので使用頻度が低くなり、生存者に持たせる事が多い)。さらにPP(経験値)を溜めてレベルを上げると、プロレスの反則技のような技まで繰り出せるようになってしまう。最終的には素手でゾンビの集団に立ち向かえるようになるという事からも、このゲームの自由度が窺える。
さらにゾンビ映画のお決まりなのか、ピエロ、ベトナム帰還兵、カルト教団、爆弾魔など、極限状態によって発狂して生存者を襲う人間≪サイコ≫が要所要所でボスとして登場する(即ち『人間ではないボス』が存在しない)。これも『バイオハザード』との大きな差異といえるだろう。
デッドライジング ゾンビのいけにえ (Dead Rising: Chop Till You Drop)
2009年
プラットフォーム:Wii
Xbox360専用タイトルであったデッドライジングをリメイクし、アクションをシューティング要素のみに絞ってWii向けにアレンジしたタイトル。
ゲームエンジンには「バイオハザード4」のものが流用されており、ほぼ同じ武器が登場している。
システム及び一部の登場人物等に変更があるが、大部分はオリジナル版から変わっていない。また、一部変更によりCEROのレーティングが「Z(18才以上向け)」から「D(17才以上対象)」に引き下げられている。
容量上の問題からか、オリジナル版に比べてややゾンビの数が少なくなってしまっている。
デッドライジング2 (Dead Rising2)
2010年、2016年
プラットフォーム:PS3、X360、PS4、XBOX ONE
デッドライジング2 オフ・ザ・レコード(Dead Rising2 Off the record)
2011年、2016年
プラットフォーム:PS3、X360、PS4、XBOX ONE
「もしフォーチュンシティのゾンビアウトブレイクに居合わせたのが、チャック・グリーンではなくフランク・ウェストだったら……」というIfで作られたパラレルワールドもの。*2
基本的な展開はイベントの発生地点などが一部違うもののデッドライジング2をなぞっていくが、Case8から本編と大きく異なる展開を見せる。その関係で一部キャラクターの役割も変わっており、1の登場人物の関係者も登場。2の主人公であるチャックも予想外の形で登場する。
ゲームシステム的にはカメラの復活や時間制限無しのサンドボックスモードの追加等、本編より遊びやすくなっており、新マップも追加されている。
デッドライジング4
2016年、2017年
プラットフォーム:PC、XBOX ONE、PS4
ウィラメッテの惨劇から16年後、再びゾンビアウトブレイクが発生したウィラメッテに乗り込むことになったフランクの奮闘を描くゲーム。
基本システムはコンボ武器がその場で作れコンボ車両も作れるようになるなど3を踏襲しているが、フランクなので当然カメラも復活している。
ゲーム的にはマニアック(前作までのサイコパス)登場時や撃破時のデモが無くなっていたり、生存者のサイドケースが無くなっている、全体的にバグが多い、前作までのOVERTIMEにあたる部分が有料DLC化するなど残念な部分もある。
2017年12月に今までの有料DLCを全て入れたスペシャルエディションがPS4で発売された。