キラー・エリート / Killer Elite
2011年、アメリカ映画
監督:ゲイリー・マッケンドリー
・ストーリー
1980年。要人暗殺の仕事を請け負った殺し屋のダニー(ジェイソン・ステイサム)は、仲間とともにメキシコに降り立った。標的が乗った車列を襲撃し、手際良く対象を始末するダニーだったが、車内にいた幼い子どもに気を取られ、駆けつけた警察官に撃たれてしまう。仲間の援護により、何とかその場から逃げることに成功したが、殺しの仕事に限界を感じたダニーは引退を決意する。
1年後。オーストラリアで恋人と一緒に気ままに暮らしていたダニーのもとに、かつての仕事仲間であるハンター(ロバート・デニーロ)の姿が写ったポラロイド写真が届く。ハンターは、“元SAS隊員を事故に見せかけて殺害しろ”という仕事に失敗し、依頼主の手により拘束されてしまったのだ。その依頼主から「ハンターが失敗した仕事を引き継がなければ彼を殺す」と脅されたため、ダニーは一度は辞めた殺しの仕事を引き受けることに。
一方、この暗殺計画を察知した元SAS隊員のスパイク(クライヴ・オーウェン)は、秘密結社“フェザーメン”の指示を受け、ダニーの追跡を開始するのだった―――
・作品解説
英国人探検家のラヌルフ・ファインズによる小説『The Feather Men』を原案とする実写映画作品。元SAS隊員でもあるファインズは、その時の体験を基に、この冒険小説を書き上げた。原作小説では、英国の秘密結社“フェザーメン”の他に、暗殺者集団“クリニック”が登場する(映画では特に言及されていないが、ダニーやハンター達のことであろう)。
ちなみに、サム・ペキンパー監督による1975年の映画『キラー・エリート』と作品名が(原題・邦題ともに)同じであるが、両者に関連性は無い。