IMI デザートイーグル / IMI Desert Eagle 【自動拳銃】 †
アメリカのマグナムリサーチ社が設計した、世界有数の大口径自動拳銃。
マグナムリサーチが最初に発表した.357マグナム弾モデルは「イーグル(またはイーグル357)」の名で知られ、面影こそあるもののスライド形状などが大きく異なっていた。1982年に発表されたこのモデルは、射撃特性こそ優れていたものの動作不良が多く、最終的にはマグナムリサーチと契約したイスラエルのIMIが改修を行って信頼性を向上させた。
本銃が大きな成功を収め始めたのは1986年からである。この年に登場した.44マグナム弾モデルによって『.44マグナム弾が使用できる、作動が安定したマグナムピストル』として人気が出始めた。1991年には大口径の.50AE弾モデルが発表され、マグナムピストルとして確固たる位置を築いた。
当初IMIで製造されていた本銃は、1995年から5年ほどアメリカのサコー・ディフェンスで製造されていたものの、同社がジェネラル・ダイナミクス社に吸収された後、現在のIWI(IMIから独立した小火器部門)によって、再びイスラエルで生産された。2005年からはマグナムリサーチも自社生産を開始し、アメリカとイスラエルの2カ国で生産が行われていたが、2009年にIWIでの生産が終了し、以降はアメリカ国内でのみ生産されている。
本銃は、一般的なブローニング式ショートリコイルではなく、本来自動小銃などに使われるガス圧利用作動と回転ボルト閉鎖方式を採用しており、バレルに設けられた穴から導かれた発射ガスによって、スライドに連動したピストンが押され、ボルトが後退する仕組みになっている。このためバレルはフレームに固定されており、命中精度も高い。中期のモデルからはポリゴナルライフリングやマウントレールを採用している。
それぞれの口径には、マガジン、バレル、ボルトを交換するだけで対応が可能だが、.50AEと.44マグナム弾、それに.440コーボン弾は薬莢のリム径が同じ*1なので、ボルトは共用が可能になっている。
大口径弾に合わせた大柄な作りで、そのぶんセフティレバーの操作が片手で行いにくいといった声もある。通常の銃身長は6インチだが、10インチや14インチのロングバレルモデルも存在する。ただし14インチモデルは1999年に生産が中止されている。
2016年には軽量モデルの「L5」「L6」シリーズが登場した。L6は従来の6インチバレル、L5は短縮化した5インチバレルとなる。
本銃の.50口径モデルで使用される.50 AE弾の銃口エネルギーは、AK-47で使用される7.62mm×39弾と同等である。発射時の銃口初速は劣るものの弾頭重量で優るためだ。近距離であればレベルII規格以下のボディアーマーを貫通する。
1985年の映画『コマンドー』において主演のアーノルド・シュワルツェネッガーの体格に見合う拳銃として登場し、以後その大きさと派手さから数多くの映画に登場。流石に近年では出番は減ったものの、民間市場では未だに競合するような製品が存在しない、マグナム弾を発射可能な自動拳銃の定番と言える製品である。
各種バリエーション †
| モデル | 登場年 | 説明 |
| MK.I | 1983年 | 最初期モデル 当初は.357マグナムモデルのみだったが、1986年に.44マグナムモデルが追加 |
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| MK.VII | 1990年 | 口径に.41マグナム及び.50 AEが追加 銃身長は6、8、10、14インチ セイフティレバー、スライドリリースレバー、トリガーが改良された |
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| MK.XIX | 1995年 | 口径は.357マグナム、.44マグナム、.440コーボン、.50 AE 銃身長は6インチと10インチのみ .50 AE以外のモデルはフルーテッドバレルで、対応口径が刻印されている |
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| L5/L6 | 2016年 | 軽量モデル 口径は.357マグナム、.44マグナム、.50 AE 銃身長は5インチと6インチ アルミニウムフレームとマズルブレーキを装備。 L5専用でフルーテッドバレル、L6専用でアンダーマウントレールが装備される。 |
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