ビデオゲーム・ハイスクール / Video Game High School †
「ゲームこそが全て。」 -アーニー・カルフーン軍曹
ビデオゲームがプロスポーツとして完全に浸透した近未来。
政治よりも大事なニュースとして日夜報道されるゲーマーたちの中から真に選ばれた者のみが入学を許され、
日夜ゲームの技術を切磋琢磨する、精鋭の中の精鋭のためのハイスクール。
それこそがVGHS―ビデオゲーム・ハイスクールだ。
「我々が教えるのは物理学ではない。物理エンジンだ。 貴様らには芸術ではなく、戦術を学んでもらう。 生物学のカリキュラムはただ一つ、敵の返り血を浴びることだ。 準備はいいか?ようこそ、VGHSへ。」
・作品解説
Youtube配信者のfreddiewことフレディ・ウォンが中心となり立ち上げられたRocket Jump制作のWebドラマシリーズ。全3シーズン、すべてYoutube及び公式サイト上で無料配信中。
全編英語だがNetflixで日本語字幕版も配信されている。
以前からフレディ・ウォン氏のYoutubeチャンネルはガンアクションとVFXを多用した短編動画で人気を博しており、
学生時代からの撮影仲間たちとともに、独立したスタジオ「Rocket Jump」を本格的に始動。
初の長編プロジェクトとして制作されたのが本作品である。
Youtubeという無料公開が前提となるプラットフォームでの立ち上げという低予算映画ではあるが、シーズン毎にKickstarterなどでクラウドファンディングを募っており、
シーズン2、3ともに目標額を大きく超える80万ドルものプレッジが集まったことからも、事前の注目度が非常に高かったことが伺える。
本作品はタイトル通りプロゲーマーを育成するための高校が舞台であり、レーシング・格闘ゲームなど様々なジャンルを扱っているが、
ガンアクション好きのウォン氏らしくFPSがメインに据えられている。
設定上はPC上でゲームをプレイしていることになっているものの、ゲーム中のアクションシーンはすべて実写で撮影されている のが本作品最大の特徴といえるだろう。
その他、強面の校長カルフーン役に人気Youtube配信者であるハーレイ・モーレンスタイン氏*1 が抜擢されていたり、
主人公役のジョシュ・ブレイロック氏は「レッド・デッド・リデンプション 」にてジャック・マーストン役を演じているなど、キャストの見どころも多い。
シーズン1 †
2012年
監督:マシュー・アーノルド、ブランドン・ラーチ、フレディ・ウォン
脚本:マシュー・アーノルド、ウィル・カンポス、ブライアン・フィレンヅィ
・ストーリー
プロゲーマーも注目する大人気FPS、Field of Fireで身内クランのリーダーを務める一介の高校生ゲーマー、BrianDことブライアン(ジョシュ・ブレイロック)。
彼の運命は、ある日のクランマッチを境に大きく動き出す。
その日、エリートゲーマーが集まるVGHSでも堂々のランク1位に輝く天才プレイヤー、The Law――ザ・ロー(ブライアン・フィレンヅィ)がトーク番組に生出演し、
ゲームの腕前を披露するために、たまたまブライアンの参加していたクランマッチに乱入した。
たった一人で他のプレイヤーをことごとくキルしてゆくザ・ローであったが、まったくのマグレながらも、ブライアンが彼を返り討ちにしたのだ。
その様子は瞬く間に全世界で放映され、そのプレイヤースキルを買われ一躍VGHSからスカウトされることとなった。
子供のころからの夢が現実になり、意気揚々とVGHSにやってきたブライアンであったが、
ジュニアチームキャプテンを務めるFPS女子のジェニー(ジョアンナ・ブラッディ)、伝説の音ゲーマーの息子ながら才能なしの陽気なルームメイトのテッド(ジミー・ウォン(フレディ・ウォン氏の実弟))、
ゲームデザイナー志望のキイ(エラリー・ポーターフィールド)、そしてブライアンに逆襲をたくらむザ・ローなど、
ひと癖もふた癖もある学生たちを前に、全校中最下位からスタートした彼の高校生活は前途多難であった……。
・作品解説
前述通り、劇中のFPS「Field of Fire」が本作品のアクションシーンの大部分を占めている。
「Field of Fire」はG36 系を装備するカナダ軍と、AK47 系を装備するメキシコ軍に分かれて戦うゲームで、チームデスマッチの他キャプチャー・ザ・フラッグと、シーズン2ではキング・オブ・ザ・ヒルなどのルールも確認できる。
基本的にはミリタリー系のシューティングなのだが、実際のアクションが実写ということもあり、「グレネードを銃床 で打ち返す」「すれ違いざまに奪い取ったハンドガンで敵を撃つ」などのアクションが本作の魅力である。
また暴力としてではなくスポーツとしてガンアクションを描いており、同じ登場人物を繰り返し対戦させることができるのも、リアルものにはない本作ならではの楽しみと言えるだろう。
その他珍しい点として、主人公のブライアンが銃の他に、ブラックオプスシリーズ の影響かトマホーク(投げ斧)を多用する。
なお撮影にあたり使用されているのはエアガンであり、公式サイト上にてフレディ・ウォン氏が劇中のエアガンについて解説している動画が公開されている。
リンク:https://www.rocketjump.com/?video=guns-of-vghs
本項目の話数はYoutubeおよびRocketJump公式にて公開されているものに対応するため、1シーズン6話にまとめられているNetflix版は区分けが異なるため注意。
シーズン2 †
2013年
監督:マシュー・アーノルド、フレディ・ウォン
脚本:マシュー・アーノルド、ウィル・カンポス、ブライアン・フィレンヅィ
・ストーリー
チーム入団予選試合でFPSジュニアチームの面目を大いに施し、晴れて正式部員となったブライアン。
ジェニーとの仲も急接近するが、キャプテンと部員という立場が邪魔をし、なかなか進展しない関係にやきもきしながらも、テッドやキイたちとともに楽しい学生生活を送っていた。
そんな日々も、世界的なベテランゲーマーであり、ジェニーの実母でもあるメリー・メイトリクス(シンシア・ワトロス)が突然FPSチームのコーチとして招聘されたことにより一変する。
メリーは欠員の出た代表チームの代打に、プロを目指すジェニーを差し置いてブライアンを抜擢すると言い出したのだ。
そこに、あのザ・ローがチート行為に手を染めた容疑をかけられ、有罪判決が下ったという衝撃のニュースが飛びこんでくる。
このスキャンダルを受けVGHS代表FPSチームは選手権出場停止処分となるが、キイの機転により、ジュニアチームが代理としてトーナメントに出場することとなったのであった。
ドリフトチームで下っ端扱いを受けるテッド、デザイナー志望としてVGHSの意義に疑問を感じるキイ、母親との摩擦に悩むジェニー。
学生たちはそれぞれの事情を胸に抱えながら、ゲームという戦場に赴く。
・作品解説
シーズン1の成功を受け予算が大幅にアップしたことで、一話あたりの再生時間が30分に増加。
特に今シーズンは自動車メーカーのダッヂと提携しており、テッドが主役を張るレーシングシーンでは、当時の最新モデルであるダッヂ・ダートが愛車として前面に押し出されている。
FPSシーンも、これまでほぼCGのみだった爆発シーンを、プロの発破師を招いて実写で撮影するなどパワーアップされている。
銃器面では、ジェニーがスナイパーに転向し、ザ・ローのトレードマークである金メッキ銃がベレッタ M92 からコルト M1911 に変更されている。
また今シーズンよりField of Fire内のチーム分けが国籍別ではなくなり(ショルダーパッチもそれぞれの所属校の校章に変わっている)、登場する銃器にもG36系vsAK系の図式よりもバリエーションが増えている。
シーズン3 †
2014年
監督:マシュー・アーノルド、フレディ・ウォン
脚本:マシュー・アーノルド、ウィル・カンポス、ブライアン・フィレンヅィ
・ストーリー
寮監長であり宿敵、シェイン・ピッツァ(チェイス・ウィリアムソン)に対抗し、キイが生徒会長に立候補することになり、ボーイフレンドとして彼女を後押ししたいテッドだったが
親友だったはずのブライアンと険悪になり、その努力も次から次へと空回りばかり。
そのブライアンも、パリに拠点を置くプロチームからジェニーにスカウトが来ていることを知って動揺し、二人の関係にヒビが入ってしまう。
青春に悩みすれ違う学生たちを尻目に、ザ・ローはVGHSを見限り、アシュリー・バーンストーマー(ブライアン・フォレスト)率いるライバル校へと移籍するが
かつて彼を陥れた黒幕がついにベールを脱ぎ、VGHSに牙をむく。
愛する母校を襲う最悪の危機に、果たしてブライアン達は立ち向かえるのだろうか――
・作品解説
シリーズ完結作であり、特に動画再生時間が60分を超える最終話は屈指の完成度を誇る。
全校を挙げての総力戦ということで、これまでFPSシーンに参加できなかったキャラクター達もオールスターで共闘し、
ドリフトレーサーや格ゲーマー、パルクールゲーマーたちがそれぞれの得意分野を活かした作戦を遂行する、まさにビデオゲームの学園らしい展開が繰り広げられる。
カークラッシュや90秒間ワンカットのCQBシーン、本物のAPCの登場など見どころも多い。
また第1話の冒頭でも、ブライアンの主観視点を80秒間ワンカットで撮り切り、FPSのプレイ画面を実寸大で再現したアクションシーンが意欲的である。
第1〜5話の登場銃器 †
使用者 登場話 銃器名 エアガン製品名 備考 BrianD (ブライアン) 1 コルト M4 Firepower「M4 Carbine F4-D Full Auto」? ストック とフォアグリップ はタンカラー塗装ダットサイト とアングルドフォアグリップ 装着1 コルト M1911 Umarex「Elite Force Full Metal 1911 Tactical CO2」 タン/ブラックのツートン塗装 3 M249 Para A&K「Full Metal M249 Airsoft Machine Gun」 ベルト給弾口に弾が入っていない JennyMatrix (ジェニー) 1 コルト M4 APS「Kompetitor Electric Blowback C33 M4 Carbine」 − 1、3 コルト M1911 Umarex「Elite Force Full Metal 1911 Tactical CO2」 タン/ブラックのツートン塗装 第1話ではブライアンに渡すため発砲なし 2、3 AI アークティクウォーフェア MATRIX「AW-338 MB08D」 OD塗装 バレルにテープ補強あり 2、5 デザートウォーリア 4.3 東京マルイ「Desert Warrior 4.3」 タンカラー塗装 2 ボルトアクションライフル 東京マルイ「VSR-10」 木製ストック 、マウントレール (スコープ なし) 夢の中で一瞬だけ映る(動画参照 )、発砲なし 3 コルト M1911 Air Spring Pistols「Colt M1911A1 Metal Slide」 サイドアーム として所持、発砲なしアシュリー・バーンストーマーIII 1 回転式拳銃 Win Gun「CO2 FULL METAL AIRSOFT REVOLVER」(モデル名不詳) 4インチバレル、クロームメッキコンペンセイター 、エルゴノミックグリップ 付き 発砲なし 3 コルト M1911 Air Spring Pistols「Colt M1911A1 Metal Slide」 ジェニーから奪い取って使用 The Law (ザ・ロー) 1 コルト M1911 WE「Socom Gear Limited Edition 24K Gold Plated 1911 Government」 金メッキ仕様、二挺拳銃 New Law (ニュー・ロー) 3 IMI デザートイーグル Air Spring Pistols「Desert Eagle Licensed Magnum 44」 二挺拳銃 、発砲なしGames Dean (ゲームス・ディーン) 3 ベネリ M3 CYMA「M3 3-Round Burst Multi-Shot Shell Full Stock」 ピストルグリップストック JumpinJax (ジャンピン・ジャックス) 3 M249 Para A&K「Full Metal M249 Airsoft Machine Gun」 ベルト給弾口に弾が入っていない Rapwnzel (ラプーンツェル) 3 コルト M4 APS「Kompetitor Electric Blowback C33 M4 Carbine」 − Moriarity (モリアーティ) 3 コルト M4 ? ショートバレル、ワッフルマガジン 照準器 なし ナパーム・エナジー・ハイスクール選手 (人質救出戦) 3 AKM CYMA「Full Metal CM048 AKM Real Wood」 − AKMSU CYMA「AK Beta Spetsnaz Airsoft AEG」 固定ストック AKS74 ICS「IKS74N AK Series Real Wood」 22:36付近(動画参照 ) O'doyle (オドイル) 1 水平二連散弾銃 − ソシャゲ世界内で使用 ナパーム・エナジー・ハイスクール選手 (メキシコステージ) 1 コルト M4 ASG「ArmaLite M15A4 Carbine AEG」 標準キャリングハンドル 付き コルト M4 ? ショートバレル、ワッフルマガジン 照準器 なし ? ? 4:36付近(動画参照 ) ショートバレル、フォアグリップ 付き 敵兵(廃機場ステージ) 1 AKMSU CYMA「AK Beta Spetsnaz Airsoft AEG」 固定ストック 敵兵(メキシコステージ) 1 AKM CYMA「Full Metal CM048 AKM Real Wood」 − 1 AKS47 CYMA「Full Metal Contractor AK47 with Folding Stock」 ポリマー 製、バーティカルフォアグリップ 、マウントレール 、 ワッフルマガジン 、フォールディングストック 装着1 コルト M4 ASG「ArmaLite M15A4 Carbine AEG」 標準キャリングハンドル 付き 1、2 H&K G36C Umarex「H&K G36C Elite Airsoft AEG EBB」 − 2 AKS74 ICS「IKS74N AK Series Real Wood」 −
第6話の登場銃器(最終決戦) †
参考資料 †
■Evike
撮影にあたりRocket Jumpにエアガン提供を行っており、本項のエアガン製品名も主にEvikeのラインナップから判別している。