コッキング / Cocking

 ハンマーを起こす(起こした状態で保持する)こと。または、ストライカーを後退させる(させた状態で保持する)こと。ホイールロックフリントロックの部品であるコックが語源である。
 ボルトを動かして装填動作を行う(と同時にハンマーコックを行う)こともコッキングと呼ぶ。ハンマーやストライカーが本体に内蔵された(外から操作できない)銃でコッキングと言えばこの操作となる。
 コッキングを行うためのコッキングハンドルと呼ばれる部品がある銃もある。

 コッキング後にセーフティをかけた状態で携帯することを「コック&ロック」と呼ぶ。抜き撃ちを行い、かつ安全装置を持つ自動拳銃で使われる語である*1ホルスターからの咄嗟の抜き撃ちのさい、コッキング後のシングルアクション(SA)発砲やダブルアクション(DA)発砲と比べ素早く発砲できる。またDAよりガク引きを起こし難く、即応性と精度を両立するテクニックである。一方安全かつ確実に行うためには慣熟が求められる。
 DA登場前の旧式SAOオート(M1911ブローニング ハイパワー等)では大抵コック&ロックが可能である。特にM1911やハイパワーが21世紀になっても人気を博した理由にコック&ロックが可能という点があり、抜く際に確実に解除できるように大型化されたサムセーフティやコックしたハンマーの間を物理的にブロックできるホルスターの登場によりコック&ロックを用いてもより確実かつ安全に改良されている。
 DAオートであってもコック&ロックが可能な機種は存在している(Cz75USP等)。DAオートには大抵デコッキング(兼セーフティ)機構が備えられており、コック&ロックも可能とするにはデコッキングとは別の操作が必要があるため出来ないピストルが多い。しかしDAオートでコック&ロックを可能とした例もあり、Cz75の場合デコッキング機能をオミットし、デコッカーかセーフティどちらかを搭載するようになっている。USPやPT92では上に押し上げてロック、水平で射撃可能、下に押し下げてデコッキングできるコントロールレバーを採用している。この方式では操作の都合上ロック状態から押し下げた際にデコックしてしまうというミスの可能性がある。またMk23のようにセーフティとデコッカーを別に設けている例もある。コンバットシューティングのレギュレーションとして、ハンマーダウンあるいはコック&ロックから開始というルールのものも存在し、少しでも有利な条件となるようDAオートでも競技向けにはコック&ロック可能とする例もある。


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*1 ライフルなどはコック&ロック状態であっても呼ばれることは殆どない。

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Last-modified: 2021-07-18 (日) 21:27:37 (63d)