TAXi †
1997〜,フランス映画
リュック・ベッソン製作・脚本のカーアクションコメディ。特殊改造を施されたプジョー・406がマルセイユの街を駆け抜ける!
銃撃戦もあるが、アメリカの広い道路ではなく、フランスの入り組んだ町並みを背景にしたカースタントこそが最大の見所。全編に渡って繰り広げられるカーチェイスはCGなどではなく、一流ラリードライバーのジョン・ラニョッティによる完全な実写である。
ボンドカーか特撮のスーパーマシンのごとき魔改造を施されたプジョーがメインマシンとして登場。フランス映画特有の皮肉精神も健在で、警察や軍といった権力に対する抵抗や揶揄、茶化しも嫌と言うほど詰め込まれているため、一部では酷評されている作品でもある。
決してメガヒットしたというわけでもないようだが、シリーズ化され計5作が公開。ハリウッドでもリメイク版が制作された。
2018年4月には約10年ぶりにシリーズ最新作「TAXi ダイヤモンド・ミッション」(原題:Taxi 5)が公開。日本でも2019年1月に公開された。
TAXi †
ピザの配達人からタクシードライバーになったダニエルがドジ刑事のエミリアンと出会い、メルセデス強盗団逮捕を目指す。
どちらかといえばコメディなどに徹しているが銃撃シーンやクライマックスのチキンレースなど見所はかなりある。
TAXi 2 †
日本の防衛庁長官がヤクザに誘拐されダニエルが救出に向かう。
パリ市内でプジョーVS三菱ランサー*1のカーチェイスが繰り広げられる。
格闘シーンやパトカーの大規模なクラッシュシーン、そして最後には戦車*2まで登場する。
TAXi 3 †
サンタクロースの格好をした知能強盗団がエミリアンを誘拐。エミリアンを追ってダニエルはスイスの雪山に向かう。
ジェットエンジンや雪山装備を搭載し、TGVすら追い抜くスピードを持ってしまい*3、一部団体から公開中止を求める声が挙がったほどである。
シルベスタ・スタローンが特別出演した。
TAXi 4 †
護送中に手下の巧妙な?手口で脱走した強盗団のボス・アルベール・パンデン・モッシュを追って、エミリアンとダニエルがモナコで大追跡を開始する
TAXI NY (原題;TAXI) †
2004年にアメリカ・20世紀フォックスで制作されたリメイク版。大筋は第一作を踏襲しているが、強盗団がセクシーな美女達(現役スーパーモデル)になるなど、良くも悪くもハリウッド流のアレンジが効いている。
しかし、ラストにNG集を挿入するなど娯楽に徹した作りは、オリジナルとはまた一味違った面白さがある。
TAXi ダイヤモンド・ミッション(原題:Taxi 5) †
あのTAXiが帰ってきた!
長らく続編が途絶えていたタクシーシリーズに約10年ぶりに新作が登場!
脚本は従来通りリュックベッソンが務めるが、自らが熱烈なTAXiファンだというフランク・ガスタンビドゥ監督が新主人公シルヴァン・マロをも務める。
あのアランやジベールも今度はマルセイユ署長や市長として登場。
主役2名が引退したことと序盤で汚物が画面全体に噴射するシーンが2回も登場するため一部シリーズファンにさえ酷評を受けたが、癖のあるキャラクター達の織りなす(間抜けな)群像劇は、純粋な娯楽映画の少ない2010年代においては希少ですらある。
もちろんシリーズ恒例のスーパーカーアクションは健在。
ストーリーは第1作のオマージュを思わせる「フェラーリ強盗団」の物語となっている。
あらすじ:
あの「伝説の2人」の引退から数年後。
パリの暴走刑事マロはそのドライブテクニックで手柄を挙げ特殊部隊への昇進を目指すも、スキャンダルでマルセイユへ転勤となる。
南仏の田舎・マルセイユでは警察はロクな仕事をしておらず、署員もおかしな面子揃い。
そこにジベール市長が現れ、最近フランスを騒がせているイタリア人の「フェラーリ強盗団」が今度開かれるマルセイユ国際宝石展を狙うと憤慨。
作戦コードネーム「マフィア」を発動し、普段は怠けているマルセイユ署のメンバー達も大いにやる気を見せる。
アラン署長はその晩、マロにあの「伝説の2人」のエピソードを語り、マロとアランで新しい「コンビ」を組むと意気込みを語る。
しかしその直後、署長に謎の暴走トラックが追突し・・・
そのドライバーこそ、あの「伝説」ダニエルの甥、マルセイユ最悪のUBERドライバー・エディであった。