グロック 18 / Glock 18 【自動拳銃】 †
全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
186mm | 620g | 9mm×19 | 17/19/33+1 | 1200発/分 | S/F | オーストリア |
オーストリア国家憲兵隊の精鋭対テロ部隊であるGEK COBRAがグロック社に要請して開発された、グロック 17をベースとした機関拳銃。
フレーム・スライドを初めとした主要パーツの寸法は一部変更されており、他のグロックシリーズとはマガジン以外、多くの点で互換性が無くなっている。
外観はほとんど元のグロック17と同一だが、スライド左後方にセミ/フルオートの切り替え用レバーがあるのが特徴。
バレル上方には、反動を抑えるコンペンセイター用のガスポートが設置されている。初期モデルではバレルが1インチほど延長されて、スライドから飛び出した部分にガスポートが設けられていた。しかしこのガスポートが破損する問題が出たため、改良型である「グロック 18C (Compensator)」ではバレル長がスタンダードサイズに戻され、スライド前部上面にガスポートのクリアランスをとるための穴がくり抜かれた。
小型かつ軽量なため、リコイルコントロールは難しい。フルオート射撃時には命中精度は全く期待出来ず、弾はかなり散らばるようだ。
極めて小型のフルオート火器であるため、販売は法執行機関・軍関係クラスの高レベルディーラーに限られていた。
詳細な時期は不明だが、2009年にGen3モデルが発表された後、グロックの法執行機関向けカタログから記載は無くなっており、実質的に生産は終了したと思われる。
近年では、通常のグロック17の内部機構を加工してフルオートにするサードパーティ製品がいくつか存在し、ライセンスさえ取得すれば民間でもその所持が可能なため、入手の困難な本銃を所有するユーザーはかなりのレアケースとなっている。
外部リンク †
・GLOCK 18
・GLOCK 18 ムービー