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USP(Universale Selbstladepistole:《独》汎用自動拳銃)は、H&K社が1993年に開発した自動拳銃。これまで革新的機構にばかり目を向けて失敗した反省を活かし、自動拳銃の標準モデルを目指して開発された。 作動機構は、オーソドックスなブローニングタイプのショートリコイルで、先行のグロックなどと同様の、チャンバーブロックを排莢孔に噛み合わせて閉鎖する仕組みとされた。一方で、他社のグロック追随型のポリマーフレームピストルとは異なり、トリガーはシングルアクション兼用のコンベンショナル・ダブルアクションとされた。汎用性(universal)を謳うだけあって、コントロールレバー*1の操作仕様等が異なる10種類近いメカニズムバリエーションが用意され、使用者が好みや用途に応じて選択できるようになっている。 ドイツ連邦軍では1995年からUSP9が「P8」という名称で、またドイツの連邦警察や各州・特別行政都市*3の警察では私服警官向けにUSP コンパクトが「P10」の名称で制式採用されている。ちなみにP8と民間型USPとではコントロールレバーの操作が異なる。USPはレバーを上げてセイフティON、下げてOFFとM1911系と同様だが、P8は逆となっている。これはP8以前に採用されていたP1に倣ったものである。レバーを下げ切ることでデコッキングされる点のみ両者とも同様である。 因みに、日本警察の特殊部隊であるSATの訓練映像の中でUSPを使用している隊員がいたことから、陸上自衛隊の特殊部隊である特殊作戦群、海上保安庁の特殊部隊であるSSTといった部隊でも使用されているのではないかと言われている。 2006年のSHOTショーではフレームの成型色をタンやオリーブドラブ、グレイに変更したモデルが発表された。これらのバリエーションはポリマーフレームならではの物と言える。 各種バリエーション †
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