トゥモロー・ワールド / Children of Men
2006年、イギリス=アメリカ合作映画
監督:アルフォンソ・キュアロン
・ストーリー
西暦2027年。子どもが産まれない謎の奇病が蔓延し、人類が緩やかに死を迎えつつある世界。最後の子どもが産まれてから18年が経過し、人々は日々の生きる気力さえ失っていた。
世界中で社会システムが崩壊し、イギリスだけが孤軍奮闘していたが、不法入国者増加という新たな問題に直面する。そこで国家治安法の下に国境を封鎖し、不法入国者は即刻国外追放という厳しい管理社会が誕生した。
鎖国状態となって8年が経過したある日、エネルギー省に務めるセオ・ファロン(クライヴ・オーウェン)は、入国者の人権主張を訴えるレジスタンス≪フィッシュ≫に拉致されてしまう。アジトに連行されたセオは、≪フィッシュ≫のリーダーで元妻でもあるジュリアン・テイラー(ジュリアン・ムーア)と対面する。そこで彼女は、金と引き換えに「ある少女を極秘プロジェクトの下へ導くため、国境通行証を入手して欲しい」という話を持ちかける。
「ヒューマン・プロジェクト」と呼ばれるその一大事業は、不妊の謎を解く救済策だというのだが―――。