USSR AKM / СССР АКМ 【突撃銃】 †
モデル | 全長(伸縮時) | 重量 | 連射速度 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
AKM | 876mm | 3.40kg | 600発/分 | 7.62mm×39 | 5/20/30/40/75/100+1 | S/F | ソビエト他 |
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AKMS | 895(657)mm | 3.55kg |
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AKMSU | 740(488)mm | 2.73kg | 800発/分 |
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1959年にAK47の後継として配備が始まった突撃銃。
AKMは「Avtomat Kalashnikova Modernizirovanniy;Автомат Калашникова Модернизированный(改良型カラシニコフ式突撃銃)」の略である。
AK47と基本構造は同一だが、プレス技術の向上により、レシーバー部を削り出しから、初期のAK47でも採用していたプレス製ボディに変更したため、生産効率の向上と軽量化に成功している。
マズル先端を斜めにカットした形状とすることで発射ガスを吹き上げ、銃口の跳ね上がりを抑える簡易なコンペンセイターが備えられているほか、レートリデューサーが追加され操作性はAK47よりも向上されている。
各パーツも、ハンドガード凸部を追加しグリップ性を向上、ハンドガードリテイナーにスリングループを追加、ショルダーストックやガスポートの形状変更、細かい変更が加えられている。のちにベークライト樹脂製ピストルグリップ・マガジンも採用されている。
また、銃剣の装着方式はAK47と異なり、銃剣のグリップ後方に専用の固定具とこれに対応する銃身下部の着剣ラグが設けられたことにより確実な固定が可能となった。
このAKM用の銃剣(上の写真・右下に写っている物)は、鞘と組み合わせることでワイヤーカッターとして使うことができる。さらにグリップの部分が絶縁されているため、例えば通電された鉄条網などでも安全に切断することが可能。これがなかなかの優れもので、後にこれをベースにクオラテック社で開発された銃剣がアメリカ軍でもM9銃剣として採用されている。
バリエーションとして1960年にフォールディングストックを装備した「AKMS」が開発された。
なお、1991年に湾岸戦争でイギリス軍に鹵獲され「AKMSU」と呼ばれたAKS74U風のカービンモデルが存在するが、これは後に56式冲鋒槍のパーツが使用されていた(=ソ連の正式なモデルではなかった)ことが判明している。
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