トランスフォーマーシリーズ / Transformers Series †
車や飛行機などから変形する、トランスフォーマーと呼ばれるロボット生命体を主役としたアニメ及び映画のシリーズ。米国・ハスブロ社の同名の玩具が原作。タカラやトミーなど日本の玩具メーカーとの提携により、玩具の金型やデザインは日本の『ニューミクロマン』『ダイアクロン』『超時空要塞マクロス』などを流用している。2007年にはマイケル・ベイ監督のもと、実写映画化されて話題となる。2014年には、実写映画第4作『トランスフォーマー ロストエイジ』が公開された。
シリーズごとに細かい設定などは異なるが、基本的には正義のサイバトロン(原語ではオートボット)と悪のデストロン(ディセプティコン)の戦争が中心となっている。
アニメ版 †
戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー (英題 The Transformers) †
1985年、東映動画
わたしに、いい考えがある!
・ストーリー
ロボット生命体トランスフォーマーが住んでいるセイバートロン星(米国ではサイバトロン星)では、平和を愛するサイバトロン(オートボット)と宇宙支配をたくらむデストロン(ディセプティコン)の二大軍団が戦っていた。
資源が枯渇した両軍は宇宙探索に出るが、400万年前の地球に墜落、ショックで機能を停止する。そして400万年後、目覚めたサイバトロンとデストロンは現代の地球で戦いを再開する。
・作品解説
トランスフォーマーシリーズの始まりとなったアニメ。
ワルサー P38へと変形(トランスフォーム)する当シリーズのメガトロンは、元はといえば『ニューミクロマン』のガンロボ・ワルサーロボである。が、この変形したワルサーの姿も元はといえば、1960年代のスパイドラマ『0011ナポレオン・ソロ』で登場したP38ベースのカスタムガン「アンクルスペシャル」が元ネタである。
オリジンのメガトロンは拳銃がモデルの玩具ということで、国によっては販売されなかったりバレルの先端が着色されていたりした。なおミクロマンのガンロボシリーズには、他にS&W 44マグナムとブローニングがあったが、ブローニングは『超神マスターフォース』にてガンマン・ブローニングとして登場している。
トランスフォーマー 超神マスターフォース †
1988年、東映アニメーション
・作品解説
日本オリジナルのトランスフォーマー第4弾。人間や、ミノタウルスなど伝説上の魔物に変身したブリテンダーと呼ばれるトランスフォーマーが多く登場し、従来のシリーズよりも人間キャラクターの活躍が前面に押し出されている。
トランスフォーマー アニメイテッド (原題 Transformers Animated) †
2007年、カートゥーン・ネットワーク・スタジオ
・作品解説
アメリカのアニメだが、アニメーションはスタジオ4℃やムークなど日本のスタジオが製作している。用語や登場人物名の多くは実写映画版同様に原作に準拠している(コンボイ→オプティマスプライムなど)。また、番組の最後に玩具販促と見られる実写パート「音仏一家のトランスフォーマー生活」が挿入されている。
実写映画版 †
トランスフォーマー (原題 Transformers) †
2007年、アメリカ映画
監督:マイケル・ベイ
地球の危機を救ったのは、少年の勇気と、変形する愛車だった…。
・ストーリー
2003年、火星に送り出した探査機ビーグル2号の謎の事故。公には着陸失敗とされていたその事故の原因は、ビーグル2号が記録していた最後の映像に映っていた存在によるものであった。
そして現代、中東カタールのアメリカ空軍基地に数ヶ月前に撃墜されたはずのMH-53 ペイブロウが飛来。そのヘリは突如ロボットに変形し基地を攻撃し壊滅させ、さらにアメリカの国家機密データにハッキングを試みようとする事件が起きる。
その数日後、アメリカのロサンゼルスに住む16歳の少年サム(シャイア・ラブーフ)が購入した中古車が真夜中に勝手に動き出し、それを追ったサムは自分の車が生きており、ロボットに変形するところを目撃する。驚愕し逃げようとするサム。しかし今度はロボットに変形するパトカーに襲われてしまい、未知なる存在である自分の車に助けられることとなる。
何とか逃げ遂せた後、地球に次々と隕石に擬態した金属生命体が飛来。各々近くにあった車を解析し変形した彼らはサムの前に現れる。
彼らは「機械惑星サイバトロン」出身の変形能力を持った金属生命体であること、先ほどの「パトカー」のように地球に潜伏している「ディセプティコン」と呼ばれる悪の金属生命体達の一派から地球と宇宙を守るために現れた「オートボット」と呼ばれる一派であること、「ディセプティコン」が狙う地球を滅ぼしかねない力を持つ「オールスパーク」と呼ばれる物の在り処の鍵をサムが持っていることを告げ助けを求めてきた。
人類を巻き込んだ、地球と宇宙の未来を賭けたオートボットとディセプティコンの戦いが始まる事となる…
・作品解説
人間側が使用する銃器は、一部の弾を除いて序盤はディセプティコンに対しての効果はほとんど無い。そのため40mmグレネードといった一部の効果のあった弾を使用している。その後、オートボットからの技術提供により、対ディセプティコン用の特殊弾を使用するようになってからは、集中砲火すれば対抗できるまでに至っている。
2作目及び3作目以降は、この特殊弾を使用しているという設定である。
トランスフォーマー:リベンジ (原題 Transformers: Revenge of the Fallen) †
2009年、アメリカ映画
監督:マイケル・ベイ
新たなるトランスフォーム(変形)はリベンジ(復讐)から始まる。
・ストーリー
2年前のミッションシティでの戦いでキューブは失われ、僅かな欠片が残るのみとなった。
オートボットはアメリカ軍を主とした対ディセプティコン特殊部隊のNESTと協力し、各地に潜むディセプティコンを駆逐していった。
ディセプティコンの一体が残した「ザ・フォールン様が蘇る」の言葉を聞き、オートボットはまだディセプティコンが企んでいるのではと疑いを持つ。
一方、大学進学を果たしたサムは2年前の戦いで着ていたパーカーからあるものを発見する。
スパークの欠片、そして過去にプライムたちが残したある装置を巡り再び地球の運命を賭けた戦いが始まる。
トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン (原題 Transformers: Dark of the Moon) †
2011年、アメリカ映画
監督:マイケル・ベイ
裏切ったのは、人類か、友なのか
・ストーリー
1969年、アポロ11号による人類初の月面探査は異星人の宇宙船を調査するためのものだった。
その宇宙開発競争を加速させたそれはサイバトロン星を辛くも脱出したトランスフォーマーの宇宙船アークであり、プライムの一人であるセンチネルプライムと共に地球の運命を左右するあるものが積まれていた。
その発見をオートボットに明かさず、秘匿していたことがすべての始まりになるのだった。
・作品解説
シリーズ初の3D作品であり、『アバター』同様のカメラシステムを用いて撮影が行われた。
トランスフォーマー:ロストエイジ (原題 Transformers: Age of Extinction) †
2014年、アメリカ映画
監督:マイケル・ベイ
共に戦うか、滅びるか。
・作品解説
オートボットの元司令官センチネルプライムの裏切りにより起きたシカゴの惨劇から5年、人類からの迫害を受けてオートボットは姿を隠していた。
その肉体を構成する素材に目をつけた反トランスフォーマー派によりオートボットはディセプティコンとして墓場の風と呼ばれる部隊により狙われる立場となっていた。
地球側の登場人物が一新され、新たに恐竜型トランスフォーマー「ダイノボット」が登場している。