プレス加工 / Press working †
自動車部品の製造などでは一般的な手法で、文字通り、金属板をプレス機の上下に装着した金型で挟み、圧力をかけて成型する工作方法。英語では『Stamp working』とも言う。
せん断、曲げ、絞りといった三つの種類がある。生産効率が高く、均質な部品を短時間で成形できることから、大量生産が容易で、軽くて丈夫な部品の製造に向いている。第一次大戦のころからは銃や手榴弾、地雷の製造にも使われた。
ただし、鍛造成形された部品に比べて耐久性には劣り、軽量なまま高い強度を持たせるにはそれなりの技術力を必要とする。例えば旧ソ連のAK47の場合、当初は生産性を考慮してレシーバー(機関部)など主要な部品をプレス加工で製造していたが、強度不足など様々な問題があり、まもなく削り出し加工に変更している(その後技術的な問題を解決し、AKシリーズが再びプレス加工を取り入れるのは、次世代のAKM以降のこととなる)。