ゼロ・ダーク・サーティ / Zero Dark Thirty †
2012年、アメリカ映画
監督:キャスリン・ビグロー
・ストーリー
9/11テロ後、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの行方を追うCIAは、巨額の予算を捜索につぎ込み、逮捕したテロ犯たちに、中東のブラック・サイト(CIA秘密施設)で苛烈な尋問を加えながらも、何の手がかりも得られずにいた。
そんな中、CIAのパキスタン支局を本拠におくビンラディン専従チームに、分析官のマヤが派遣される。マヤの機転と行動はやがて、ビンラディンへと繋がるアブ・アフメドという男の存在を浮かび上がらせるが……。
・解説
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの首領オサマ・ビンラディンへの襲撃作戦「ネプチューン・スピアー」の裏側を、「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が映画化。CIA分析官のマヤを軸としたCIAの人々と、彼らがビンラディンに至るまでのおよそ十年に及ぶ過程を描くのが主なストーリーで、ビンラディン襲撃作戦はそのクライマックスとなっている。
ビンラディン襲撃シーンでは、撮影地のインドに、公開資料に基づき内装まで精密に再現されたビンラディンの隠れ家のセットが建てられた。実際に作戦を行ったシール・チーム6を演ずる俳優たちも、元SAS、元シールズといった面々によって訓練され、装備も四眼ナイトビジョンやステルスヘリなど、実際に使われたとされるものが、美術スタッフによって極力再現された。
タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」は、米軍スラングで深夜0時30分のこと。シールズがビンラディンの隠れ家を襲撃した時刻である。