ブローニング M2 キャリバー.50 / Browning Machine Gun, Cal. .50, M2 【重機関銃】

ブローニングM2 HB/QCB
全長重量口径装弾数発射速度発射形式製造国
1560mm38.0kg12.7mm×99ベルト給弾650発/分Fアメリカ

 軍用機や装甲車両の撃破を目的としてアメリカで開発された傑作重機関銃。高い汎用性からNATO諸国のほぼ全ての国で採用されており、「マ・デュース*1」や「フィフティ」などの愛称で親しまれている。自衛隊では「キャリバー」との愛称がある。

 当時のアメリカ軍の要求に対し、1918年にジョン・ブローニングが設計した水冷式銃身の「.50口径機関銃M1921」を原型とする。M1921は1930年代に当時の米陸軍で改良が行われ、「.50口径機関銃M2」として新たに採用された。1938年には耐久性を増したヘビーバレルをもつ「M2HB(M2 Heavy Barrel)」へと更新されて、ほぼ完成形に至った。

 M2は歩兵用小火器弾薬としては最大級の威力を持つ.50BMG弾を長時間連続発射でき、悪環境での信頼性も高く、余計なパワーソースを必要とせず、部品交換で給弾方向を変えることも可能である。基本動作はオープンボルトショートリコイル式であるが、手動でボルトを閉鎖する事でクローズドボルトからの射撃も可能となっている。整備性も良好と文句の付けようが無いほど完成度が高い。
 ちなみにM2は採用当時、水冷式と空冷式の二つのバージョンが作られて配備されていたが、空冷式のM2HBが充分な性能を有していたため、重くかさばる水冷式M2は廃止されていった。M2HBは、現在に至るまでほとんど姿を変えることなく生き残っている。

 第二次大戦ではアメリカ軍の主力重機関銃として戦車や装甲車、航空機の搭載機銃として幅広く活躍した。国外でも、日本やイタリアが自国の制式弾仕様に改修したコピーを生産・使用している。ただし戦闘機用としては威力の割に大重量で、高いGの掛かる格闘戦では意外に装弾不良率も高く、このため6〜8挺の多銃装備でカバーする機種も多い。戦後もアメリカや日本などをはじめ、旧共産圏をのぞく世界各国の重機関銃として今なお第一線で活躍している。後継のXM806も開発中止になっているため、これからもまだまだ現役で使われていく模様。
 一方で、全く昔のままというわけでもなく、クイックチェンジバレルシステムの導入など、現在も地味に改良を続けている。各種光学機器用のマウントレールをはじめ、またシュアファイア社が専用の取り付けマウントを有した投光機を製作するなど、近代化装備の開発が今も各所で行われており、一部ではすでに実戦配備されている。現行モデルはゼネラルダイナミクス社やFNUSA社などの数社が製造を行っている。

 .50口径(12.7mm)と云う高威力のM2は「対物火器」として対人使用は自粛が求められているが、戦場ではお構いなしで頻繁に対人で使われている。ベトナム戦争さなかの1967年には、米海兵隊狙撃手カルロス・ハスコックによって、約2300mの長距離狙撃に使用された。1982年のフォークランド戦争でも陣地に籠もるアルゼンチン軍が装備するスコープ付きM2による狙撃に、質量共に優れるイギリス歩兵が多大な被害を受け、陣地1個1個に対してミラン対戦車ミサイルを撃ち込んで始末したとの逸話も持つ。高い火力と汎用性からテロリストにも重用され、海賊などの武装集団が敵対勢力を建物の壁ごと貫通射撃して殲滅させたとの事例が多数報告されている*2

 余談だがこの機関銃、人気番組トリビアの泉のコーナー、トリビアの種に「日本刀とマシンガンどっちが強いか?」という応募が寄せられた時、マシンガンの代表に選ばれた。ちなみにどちらが勝ったかと言うと、発射後7発目にM2が日本刀を真っ二つにへし折った。

モデル説明
M21933年アメリカ軍に採用された重機関銃。現在も現役である。
AN-M3M2の航空機搭載型。発射速度1200発/分。
ブレダSAFAT機関銃イタリアのブレダ社が手がけたM2コピーの航空機関銃。1930年代から40年代にかけてイタリア空軍で使用された。
イギリスで開発された12.7mm×81SR(.50ブリティッシュ)弾仕様と7.7mm×56R(.303ブリティッシュ)弾仕様の2種が製造された。
一式12.7mm機関砲(ホ103)戦前から戦中にかけて日本陸軍が製造していたM2コピー。一式戦から五式戦までの陸軍戦闘機などに装備された。
本銃開発以前に輸入されたブレダSAFAT機銃と同じ、12.7mm×81SR弾を用いる。
三式13mm機銃太平洋戦争中に日本海軍が製造したM2コピー。九七式7.7mm機銃の後継として零戦52型乙・丙型などに装備された。
戦前から陸・海軍の重機関銃・艦載機銃に使われていた、フランスのホチキス系13.2mm×99弾を用いる。
 
登場作品ジャンル使用者備考
96時間項目参照
20世紀少年項目参照
28日後...項目参照
America's Armyゲーム米軍兵士CROWSで操作
HMMWVに搭載
BLACK BLOOD BROTHERS小説望月 ジロー短編集第1巻
BLOOD+項目参照
darkSectorゲームヘイデン・テンノ兵士から奪取して使用
ラスニア軍トルーパー一部ステージにて敷設
ラスニア軍ハズマット
G.I.ジョー項目参照
Half-lifeゲームターレット(砲台)として登場
HOME FRONT項目参照
LOST項目参照
MADLAX項目参照
MAFIA II項目参照
MAG項目参照
Mr.&Mrs. スミス項目参照
MW -ムウ-映画東京基地警備員HMMWV車載機銃
終盤で登場
発砲無し
NEEDLESS項目参照
RED/レッド項目参照
The Last of Us項目参照
UN-GO項目参照
WarRock項目参照
X-MEN項目参照
XIII サーティーン -大統領を殺した男-項目参照
ZINGY項目参照
アームド・アサルト項目参照
アイアンマン項目参照
あそびにいくヨ!項目参照
アトミック・ブレイク映画ペロフの手下後半で使用
アベンジャーズ項目参照
甘城ブリリアントパーク小説モッフル第4巻
アトラクション用の小道具
アローン・イン・ザ・ダーク項目参照
暗殺教室項目参照
アンダーワールド項目参照
今そこにある危機項目参照
ウインドトーカーズ項目参照
ウォーキング・デッド項目参照
ウォーターワールド項目参照
ウォッチメン項目参照
宇宙戦争項目参照
うぽって!!項目参照
ウルヴァリン:X-MEN ZERO項目参照
ウルトラマン特撮防衛隊戦車に搭載
発砲なし
エースコンバット項目参照
英雄の証明映画ヴォルサイ軍兵士HMMWVの車載銃
エグゼクティブ・ターゲット映画テロリスト後半で使用
エボリューション映画アメリカ陸軍兵士終盤のエイリアン攻撃時に使用
HMMWV車載型
エル・カザド項目参照
エンジェル ウォーズ項目参照
エンゼルコップ項目参照
エンド・オブ・ホワイトハウス項目参照
オペレーション・フラッシュポイント項目参照
ガールズ&パンツァー項目参照
カウボーイビバップ項目参照
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD項目参照
ガッチャマン映画正規軍兵士戦車に搭載
発砲なし
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼMOVIE大戦 アルティメイタム特撮イール装甲車上部に搭載
完全なる報復映画クライド・シェルトン爆弾処理ロボットに搭載
サイドにAT4ランチャーを装着
墓地にて遠隔操作で使用
銃夢項目参照
キノの旅項目参照
キャット・シット・ワン エイティー項目参照
キャプテン・アメリカ項目参照
狂乱家族日記項目参照
ギルティクラウン項目参照
キングコング項目参照
キングダム/見えざる敵項目参照
グラインドハウス項目参照
グリーン・ゾーン項目参照
狂い咲きサンダーロード項目参照
クロノクルセイド漫画ロゼット・クリストファー連載前の予告カット
クロムクロアニメ陸上自衛隊10式戦車の車載銃
第2話
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり項目参照
攻殻機動隊項目参照
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター項目参照
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2項目参照
コードネーム U.N.C.L.E.項目参照
コール オブ デューティ2: ビッグ レッド ワン項目参照
コール オブ デューティ3項目参照
コール オブ デューティ4: モダン・ウォーフェア項目参照
コール オブ デューティ: ゴースト項目参照
コール オブ デューティ ファイネスト アワー項目参照
コール オブ デューティ: ブラックオプス項目参照
コール オブ デューティ: ブラックオプスII項目参照
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア2項目参照
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア3項目参照
コール オブ デューティ: ユナイテッド オフェンシブ項目参照
コール オブ デューティ: ワールド アット ウォー項目参照
ゴッドサイダー漫画魔道院裂火74式戦車に搭載
アメリカ陸軍兵士M60戦車及びM113装甲兵員輸送車に搭載
発砲無し
ゴッドサイダーサーガ 神魔三国志漫画アメリカ・中国連合軍兵士回想シーン
ゴルゴ13項目参照
紺碧の艦隊項目参照
サイコブレイク項目参照
ザ・サード項目参照
さばげぶっ!項目参照
ザ・パシフィック項目参照
サハラ 死の砂漠を脱出せよ項目参照
ザ・ユニット 米軍極秘部隊項目参照
サラマンダー項目参照
猿の惑星項目参照
シェルショック項目参照
ジオブリーダーズ項目参照
屍姫項目参照
地獄の黙示録項目参照
自宅警備隊 完全読本漫画武装職安隊員装甲車の車載機銃
ジャッカルの日項目参照
ジャーヘッド項目参照
重鉄騎ゲームナッチ三等軍曹他米軍鉄騎の副武装
ジュラシック・パーク項目参照
ジョジョの奇妙な冒険 Part4
ダイヤモンドは砕けない
漫画バッド・カンパニー(戦車)M1エイブラハム戦車に搭載
虹村形兆のスタンド
ジョジョの奇妙な冒険 Part6
ストーンオーシャン
漫画看守刑務所のボートに搭載
じょしらくアニメ61式戦車の車載銃
OPで登場
親愛なるきみへ映画アメリカ陸軍特殊部隊員HMMWV車載機銃
シールド装着もあり
アフガニスタンで登場
発砲無し
進撃の巨人エンドオブザワールド映画調査兵団
真・女神転生項目参照
ストリートファイター項目参照
砂ぼうず項目参照
終戦のローレライ小説米海軍パイロット米海軍コルセア戦闘機の搭載機銃
ストライクウィッチーズ項目参照
スプリガン項目参照
スペックオプス ザ・ライン項目参照
スリー・キングス項目参照
西部警察項目参照
世界侵略:ロサンゼルス決戦項目参照
セブン・イヤーズ・イン・チベット映画中国人民解放軍兵士ジープに搭載
戦国自衛隊項目参照
戦争の犬たち漫画野本第七話「戦場に手紙は届かない」
戦闘機対戦車映画エルンスト・バイムラー将軍
シュテッファー
ベルケ中尉
戦車の機銃
ラッパ状の消炎器を装着
戦略大作戦映画ケリーAN-M3(何故?)
M4戦車搭載型
装甲悪鬼村正ゲーム大鳥 香奈枝
ゾンビ大陸 アフリカン映画シネアレオネ陸軍兵士車に搭載
ターミネーター項目参照
ダークナイト ライジング項目参照
大鉄人17特撮ブレイン党員
チーフキッド部下の物を使用
剣持隊長ブレイン党員の物を使用
タイムクライシス4ゲームエヴァン・ベルナール
ジョルジョ・ブルーノ
シールド付き
弾数無限
ヘリ搭乗時に使用
太陽の黙示録項目参照
地球最後の男オメガマン映画隠れ家に設置
地球の静止する日項目参照
父親たちの星条旗項目参照
超超大魔法峠漫画パヤたん
デス・レース項目参照
デッドライジング項目参照
電子戦隊デンジマン特撮デンジグリーン
デンジピンク
デンジバギーに搭載されていた物を使用
東京ESPアニメ自衛隊員10式戦車の車載銃
第1話
トゥモロー・ワールド項目参照
特攻野郎Aチーム THE MOVIE項目参照
トラ トラ トラ!映画アメリカ兵水冷式対空機銃
トランスフォーマー:リベンジ項目参照
トレマーズ項目参照
トンマッコルへようこそ項目参照
ネイビーシールズ(2012年)項目参照
ネメシス項目参照
ハート・ロッカー項目参照
パール・ハーバー項目参照
バイオハザード(映画)項目参照
バイオハザード アウトブレイク項目参照
バイナリー ドメイン項目参照
鋼の錬金術師項目参照
バトルガール項目参照
バトルシップ映画海軍兵士海軍艦の機銃
退役軍人ミズーリ号の機銃
バトルフィールド1942項目参照
バトルフィールド2項目参照
バトルフィールド 3項目参照
バトルフィールド 4項目参照
バトルフィールド ハードライン項目参照
速水螺旋人の馬車馬大作戦項目参照
ハルク項目参照
バレットガールズ項目参照
範馬刃牙項目参照
非常戦闘区域項目参照
秘密戦隊ゴレンジャー特撮イーグル隊員
フェイク シティ ある男のルール項目参照
フォーリング スカイズ項目参照
ブラザー イン アームズ項目参照
ブラザーフッド項目参照
ブラックエンジェルズ漫画川又装甲車に搭載
神魔血流隊
ブラック・ブレット--項目参照
ブラックホーク・ダウン項目参照
ブラック・ラグーン項目参照
ブラッド・ダイヤモンド項目参照
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ映画陸上自衛隊員
フルメタル・ジャケット項目参照
フルメタル・パニック! アナザー項目参照
フューリー項目参照
ヘルシング項目参照
ホット・ショット項目参照
ホワイトハウス・ダウン項目参照
マーズ・アタック!項目参照
マーセナリーズ項目参照
マーダーライセンス牙漫画バトルスーツのテスト用に機械で操作
マッドマックス:怒りのデス・ロード項目参照
未来世紀ブラジル項目参照
みりたり!項目参照
メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮映画ヴィンス車載銃
メカニック項目参照
メダル オブ オナー項目参照
メタルギアソリッド項目参照
メタルギアソリッド4項目参照
メタルギア ライジング リベンジェンス項目参照
メタルサーガ ニューフロンティア項目参照
メタルマックスリターンズ項目参照
ヤギと男と男と壁と項目参照
ヤング ブラック・ジャックアニメボブM2ブラッドレーの車載銃
第4話
ヨルムンガンド項目参照
雷轟 rolling thunder小説金子 勲五式双戦の後部旋回機銃
二連装
ライフ・イズ・ビューティフル映画米軍戦車兵M4シャーマン戦車に搭載
裸者と裸者項目参照
ランド・オブ・ザ・デッド項目参照
ランボー項目参照
ルーザーズ項目参照
ルパン三世項目参照
レッド・ドーン項目参照
ロボコップ2項目参照
ワールド・オブ・ライズ項目参照
ワイルダネス項目参照
ワイルドスピード SKY MISSION項目参照
ワイルド7項目参照
若き勇者たち項目参照
ワンスアンドフォーエバー項目参照

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外部リンク

Browning M2HB / M2HQCB ムービー


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  • ↑×2 FN側では車両にも搭載可能としているが、陸軍での採用例は無い。詳細は加筆したが発射速度の差は単にマズルブースターによるもので基本的な動作には変更がない。 -- 2017-04-07 (金) 20:23:38
  • ↑御丁寧に有り難う御座います。 -- 2017-04-07 (金) 20:50:50
  • 荒らしによる削除がありましたので復帰。 -- 2017-06-05 (月) 12:04:50
  • 登場作品を追加しました。外見だけなのは追加して良かったのでしょうか? -- 2017-10-25 (水) 05:01:36
  • ページが消されたので復旧しました。 -- 2018-05-18 (金) 18:42:56
  • M2が現役なのは、とっかえるコストも問題だが、それ以上に米国の兵器に関する保守的な考え方が大きいんではないか。改修(中身ほぼ新造)とか大好きな国だし。ロシアじゃ新型の機関銃使ってるし。 -- 2018-07-31 (火) 14:26:38
  • 保守的っていうか米国議会に予算承認してもらわんとならんからなあ。余程の欠陥が無いか、革新的新機軸でもない限り銃そのものの更新は無理、精々が改修予算しか下りない国だし。 -- 2018-07-31 (火) 14:57:12
  • 軍の予算に関するアレコレはどこの国も変わらないんやなって…。 -- 2018-07-31 (火) 19:54:16
  • TVアニメ「デート・ア・ライブIII」の第2話に登場。10式戦車の車載銃。使用者なし。発砲なし -- 2019-01-26 (土) 19:56:50
  • アニメ「雲のむこう、約束の場所」で戦車の車載銃として登場(発砲シーンはなし)。クイックチェンジバレルモデル以前のモデルで交換用のハンドルが確認できます。夕焼けの逆光でシルエットに近い状態ですが戦車は90式と74式と思われます。 -- 2019-07-16 (火) 21:05:25
お名前:

*1 制式名のM2に由来。マは"M"、デュースはフランス語の"2"。
*2 一般的なバレル長・弾頭で発射される.50BMGは100mの距離から25cmのコンクリート壁を貫通してなお致命的な損傷を与える能力を持つ。

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