ゲート　自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり †

・ストーリー
　20XX年、日本・銀座に異世界への門が現れ、その中から異世界の怪異や軍勢が出現。多数の民間人が死傷した。日本政府は戦闘の末敵勢力を撃退し、門へ自衛隊を派遣、付近を制圧する。門の奥に広がっている世界は「特地」と呼ばれた。
　銀座にて多数の死傷者を出した「銀座事件」によって昇進したオタク自衛官の主人公・伊丹は、偵察部隊を率いて特地の偵察に向かう・・・。

原作小説 †

・作品解説
　2006年4月から2009年6月にかけて、『自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』として投稿小説サイト「Arcadia」で連載され、一部内容が修正された弱毒版を元に一部変更されて2010年にアルファポリスから単行本化された。現在は本編5巻まで発売され、外伝が続刊中。文庫版も発刊中。

漫画 †

・作品解説
　2011年より、コンビニDMZ・迷彩君の竿尾 悟により、アルファポリスWeb上にて毎月連載されている漫画版。
　自衛隊の各種装備を始めとする原作以上に詳細なミリタリー描写と、遠景を多用しながら微細に描いた中世欧州ファンタジー的な特地の背景との融合は秀逸。ゴア・性的表現も原作での描写を真っ向から描いている。
　現実の情勢に合わせた装備の変更*1、Web版の温泉旅情編や未完結の商売繁盛編等も一部とはいえ描かれている、順番を変えて途中に外伝が挿入されてる、独自の特別編があるなど、小説商業版とは異なる部分もある。
　また劇中では、竿尾 悟によるカメオで「いらっしゃいませ！ 野郎ども(ファッキンガイズ)！」でおなじみコンビニDMZが営業しており、アルヌス駐屯地店には、同作品の川口店長、鳳石、雨宮と思しき三人と、作中のマスコットキャラ・ニッフィーがコマのスミで度々登場している。一瞬だけだが、迷彩君らしき人物も*2。

アニメ 「GATE(ゲート)　自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」 †

・作品解説
　2015年7月より放映のテレビアニメ版。2016年1月より第2期(13話〜)が放送。全24話。
　内容は基本的に小説商業版がベースだが、漫画版を意識したようなカットもあり、未収録のWeb版温泉旅情偏も一部とはいえ描かれている。
　深夜帯とはいえ地上波放送ということもあってか、原作や漫画版よりゴア描写や性的表現、政治的表現は控えめ。*3
　1話Bパート以降は迷彩服が、劇中では「4型」と呼ばれている茶褐色の無い緑色一系統のものになる*4など作画省力化のためのやむを得ない変更もされているが、銃の排莢を省略しない、銃声を銃種によって変更する、榴弾砲による曳火砲撃の描写がある等、こだわるところはこだわっている模様*5。登場する銃器は、漫画版と原作小説の折衷プラスαといったチョイスとなっている。
　なお、アニメ公式ページのアイコンを選択した際に現れる銃のシンボルや、公式ラジオCDのジャケットのvol.ナンバーの左横に配置されている銃のシルエットは本作に登場しないM1A1トンプソンのものである。