サイコブレイク (Psycho Break) / The Evil Within †
サイコブレイク (Psycho Break) / The Evil Within †
2014年
販売:ベセスダ・ソフトワークス
開発:Tango Gameworks
プラットフォーム:PS3/PS4/Xbox360/XboxOne/Windows PC
・ストーリー
市内の精神病院で大量殺人事件が発生したとの通報を受け、刑事セバスチャンはチームメイトを連れて現場に急行する。
ところが病院に到着すると、先に駆け付けていたはずの警官隊の姿が見えない。もぬけの空となった十数台のパトカーだけが、打ち棄てられたように停められている。
不穏な気配を感じて病院内に踏み込んだセバスチャンが見たものは、凄惨な遺体の山と、人ではない“何か”によって一方的に殺されていく警官たちの姿だった。セバスチャンも不意を突かれて襲われ、意識を失ってしまう。
次に目を覚ました時、セバスチャンは薄暗い部屋に逆さ吊りにされていた。周囲を見回すと、犠牲者たちが同じように天井から吊るされ、肉切り包丁を持った血まみれの大男によって『精肉』にされる時を待っていた。
こんな所で死ぬ訳にはいかない。大男が遺体の解体に没頭している隙に、セバスチャンは死体からもぎ取ったナイフで縄を切り、建物からの脱出を試みる。
だが、部屋から出ようとした最中、床に仕掛けられたワイヤーに足を引っ掛けてしまい、警報を鳴らしてしまった。
獲物の脱走に気付いた大男は、血と肉片がこびり付いたチェーンソーのエンジンを唸らせ、巨体を揺らしながらセバスチャンの追跡を開始する。
脇のホルスターに収めていたはずの愛銃は、既に失くしてしまっている。助けてくれる仲間も居ない。セバスチャンは、恐怖に怯えながらひたすら逃げることしか出来なかった。
先の見えない地獄のサバイバルが今、幕を開けた。
・ゲームの特徴
初代バイオハザードの生みの親であり、現在はTango Gameworksに所属する三上真司氏がディレクターを務めた、三人称視点型のホラーゲーム。
逃げて隠れるのみの純粋なホラーというわけではなく、限られた対抗手段を駆使しつつ、時には逃げ、時には戦うことで活路を見出していく『サバイバルホラー』。ゲームのパッケージに「恐怖をぶち壊し、生き抜く快感」と書かれているように、最初のパートは逃走と隠密行動がメインで恐怖を煽られるが、徐々に装備が充実していき逆襲の好機が訪れるという、アメリカンホラー映画らしいゲーム構成になっている。
舞台は現代であるが、主人公セバスチャンが手に出来る武器は、既に現役を退いているような古式なものばかりで、使える明かりもフラッシュライトではなくランタンという有様*2。終盤の敵はSIG556などの高性能な武器を使ってくるため、かなり厳しい戦いを強いられる。
一週目で主人公が使える武器の種類は少なく、アップグレードによって自分好みに性能を少しずつ向上させながら、異世界のクリーチャーたちと渡り合っていくことになる。
DLCではジュリ・キッドマンを操作するものと強敵であるキーパーを操作するものが用意されている。
前編であるザ・アサインメントでは不利な状況での隠密行動がメインとなり、後編であるザ・コンセクエンスでは加えて銃による戦闘が加わり別視点で新たな謎に対峙していくこととなる。ザ・エクセキューショナーはジャンルが「処刑アクション」と異なり、直接本編と繋がるものではないが謎に関わる新たな秘密が明らかとなる。
ザ・アサインメント及びザ・コンセクエンスは自由な武器の変更やアップグレードは出来ないが、ザ・エクセキューショナーでは本編同様にアップグレードによる強化や新たな武器を入手していく形となる。
サイコブレイク2 (Psycho Break 2) / The Evil Within 2 †
2017年
サバイバルホラーTPS
販売:ベセスダ・ソフトワークス
開発:Tango Gameworks
プラットフォーム:PS4/XboxOne/Windows PC
・ストーリー
精神病院を舞台とした陰惨な地獄の世界を生き延びたセバスチャン。
しかしその壮絶な体験を信じる者は誰もおらず、彼は3年もの間、真実を求め単独で必死の捜査を続けるが、信頼を得られないまま警察内部で孤立していき、ついには警察をクビになってしまう。
何もかも失ったセバスチャンは、酒に溺れる堕落した生活を送っていた。
過去、セバスチャンは愛娘・リリーを火災事故で亡くしており、それを切っ掛けに妻のマイラもセバスチャンの元を去ってしまっていた。かつて幸せだったはずの日々は、もう跡形もない。
絶望に沈んでいた最中、一人の女性がセバスチャンを訪ねてくる。それは、一連の事件の裏で暗躍していた巨大組織『メビウス』のエージェントであり、かつて同僚刑事の顔を偽ってセバスチャンと行動を共にしていた元部下のキッドマンだった。
そこで彼女は衝撃の事実を語る。あの火災事故はメビウスによって仕組まれたものであること。そして、娘のリリーは今もまだ生きていることを。
メビウスが創り上げた、人間の精神を共有し仮想世界を構築する巨大装置『STEM』の中に、リリーは囚われ続けていた。
その仮想世界『ユニオン』は今や、原因不明の崩壊と暴走を始めた危険な領域と化しており、事態解決のためメビウスはセバスチャンの協力を必要としていた。
最愛の家族を、必ず助け出す。こうしてセバスチャンは勇敢に、新たなSTEMの地獄の世界へと飛び込んでいく。
闇に身を潜めた凶大な邪悪が、彼の全てを喰らい尽くそうとしているとも知らずに。
・ゲームの特徴
前作からストーリーが続いており、(元)刑事セバスチャンが今回も主人公を務める。前作は「生き残るために孤独に戦う」という暗い雰囲気の作品であったが、今回は「家族を守るために戦う」というテーマで道中で出会える仲間も多い、よりハリウッド映画的なストーリーとなっている。
武器は近代的なものが増えており、レーザーサイトやサプレッサーが装備されたハンドガンや、アサルトライフルも登場する。
また、フィールド上でガンパウダーを収集することで、任意に好きな武器の予備弾薬を生成することが可能となった。
スキル解放によってバレットタイムのようなスローモーション能力も使用することが可能になるなど、プレイスタイルの自由度も強化されている。