ブローニング M1917 / Browning M1917 【重機関銃】 † 1910年にアメリカの銃工ジョン・モーゼス・ブローニングが開発した重機関銃。 1917年にアメリカは第一次世界大戦への参戦を決定したが、当時旧式の機関銃をたった1100挺ほどしか持っていなかったアメリカ陸軍は、調達期間の関係もあり同年5月にこの新型機関銃の水冷式モデルで早速トライアルを行った。その結果は期待を大幅に超えるもので、数回の軽微な給弾不良を起こしたものの約4万発もの連続射撃(時間にして約48分)に耐えるという驚異的な性能を見せつけた。陸軍は直ちにこの機関銃を「M1917」の名称で採用することを決定し、生産はウェスティングハウスやレミントン、コルトといった複数のメーカーに委ねられた。 こうして採用までは非常にスムーズに行われたものの、生産体制の整備には時間を要したため、大戦中にアメリカ外征軍に届けられたM1917は1200挺ほどに留まり、大多数は主にフランスのホッチキスM1914を使用することとなった。 第一次大戦後は、より軽量な空冷式のM1919モデルが採用され、その後も改良を加えられつつ、.50口径モデルのM2と共に第二次世界大戦でも主力機関銃として使用された。ベトナム戦争までは7.62mm×51弾仕様へと改修されたモデルが使用されたが、その後はM60汎用機関銃へと更新された。 アメリカ軍で採用されたバリエーションとしては、M1919A4と軽機関銃化したM1919A6、搭載機銃化したM37とAN/M2などがある。 輸出や供与も大規模に行われ、コルトMG40やFN30をはじめ、世界50ヶ国以上でクローンモデルや供与品が使用された。その一部は21世紀現在も未だに現役である。 TNW Firearms社からはピカティニーレールなどを搭載した現代化改修キット「M230」(下図)も販売されていた。
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