プレデター / Predator †
他惑星の生物を狩る習性を持つ宇宙生物、プレデターと人間との戦いを描くSFアクションホラーシリーズ。2010年には3作目に当たる「プレデターズ」が公開された。2004年にはエイリアンとプレデターが戦うという内容の「エイリアンVS.プレデター」が公開。2007年末に続編の「エイリアンVS.プレデター2」が米、日で公開され、2018年には4作目の「ザ・プレデター」が公開された。
プレデター (原題:Predator) †
1987年、アメリカ映画
監督:ジョン・マクティアナン
・ストーリー
1987年夏、南米で政府の重要人物である大臣がゲリラに拉致された。その人物の救出をかつての戦友ディロンから依頼されたダッチたちレスキューチームはディロンとともにゲリラのアジトを目指しジャングルに潜入を開始するが、彼らを宇宙からやってきた凶暴なエイリアン、「プレデター」が狙っていた―――
・作品解説
「見えない恐怖」というホラー映画の王道を行きながらも、それまでの単なるモンスターとは異なる、「ビーム砲などハイテク兵器で武装した、獰猛だが知性的なエイリアン」という新たなクリーチャーを生み出した傑作。(ほとんど通用しないものの)現用の軍用銃火器でエイリアンと戦うというプロットも新鮮だった。
携行型ガトリングガン(GE M134)のスクリーン初登場もこの作品("無痛ガン-painless gun-"の呼称もこの作品が初)。ただし、この映画での「フォアグリップ」形式はかなり持ち運びがつらかったようで、後の『ターミネーター2』などでは上からハンドルでつり下げる形が採られている。
プレデター2 (原題:Predator 2) †
1990年、アメリカ映画
監督:スティーヴン・ホプキンス
・ストーリー
1997年夏の昼間、アメリカ、LAでは警官隊と麻薬王レイモン率いるコロンビア系麻薬組織スコルピオ団の激しい銃撃戦が展開されていた。刑事であるハリガンは仲間と共にアジトに踏み込むが、すでにスコルピオ団は姿の見えない何者かに惨殺されていた。謎の殺戮者はスコルピオと対立するキングウィリー率いるジャマイカ系麻薬組織ブードゥー団、さらにはハリガンの同僚までも次々と血祭りに上げていく。ハリガン達は調査局のピーター・J・キースによる圧力をかわしながら犯人の捜査を進めていくが、その正体は10年前、軍の特殊部隊を壊滅させたプレデターの同種だった。
―――
・作品解説
熱帯雨林からコンクリートジャングルに舞台を移し、シリーズ中、最も派手な銃撃戦が繰り広げられる一編。しかし、やっぱり銃ではほとんどプレデターに対抗できないのもお約束。今作のプレデターは折り畳み式の槍やフリスビー型の刃物などの新兵器を使用。これらは後のシリーズでも登場しプレデターの定番装備となっていく。
悪役(脇役?)が第1作の共産ゲリラから、南米麻薬組織に移り変わっているところに、'80〜90年代の時代の変化を感じさせる。
プレデターズ (原題:Predators) †
2010年、アメリカ映画
監督:ニムロッド・アーントル
・ストーリー
ある日、傭兵であるロイスは突然どこかも分からない熱帯雨林地域にパラシュートで降下させられる。彼が意識を取り戻し、周囲を探索すると同じように降下してきた人物ら7人と合流。彼らはそれぞれ軍人、用心棒、特殊工作員、ヤクザ、強姦殺人犯の死刑囚などロイスと同じく様々な「殺し」をしてきた人物らであった。
8人のメンバーは周囲を探索するうちに自分たちが降下していた場所が地球とは全く違う惑星であること、そしてこの場所で何者かが『狩り』を行っていることに気づく。
何とか地球に帰還する方法を探ろうと自分らを狩る者、プレデターとの戦いに赴く―――
・作品解説
舞台を地球外の惑星に移し、プレデターの狩り場に放り込まれた人間たちの戦いを描く。
1作目におけるエピソードを知る人物が登場するなど、正式な続編作品である。
過去の作品と違い、戦闘に参加する人間側の業種が統一されていないため、個性的な装備となっている。
なお、携行型ガトリングガン(GE M134)が再び登場するが所持している人物はなぜかスペツナズ所属のロシア軍人役である。
エイリアン VS プレデター (原題:Alien vs Predator) †
2004年,アメリカ映画
監督 ポール・W・S・アンダーソン
エイリアンの項を参照。
AVP2 エイリアンズ VS プレデター2 (原題:AVP2 Aliens vs Predator) †
2007年,アメリカ映画
監督 コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス共同
エイリアンの項を参照。
ザ・プレデター (原題:The Predator) †
2018年、アメリカ映画
監督:シェーン・ブラック
・ストーリー
レンジャー部隊出身で凄腕のカウンタースナイパーのマッケナ大尉は、メキシコでの作戦行動中に墜落する宇宙船を目撃。その残骸から銀色のマスクやガントレットなど謎の装備を手に入れる。その直後に姿の見えない正体不明の敵から攻撃を受けるも、ガントレットから発射された円盤により九死に一生を得た彼は息子のローリーにそれを郵送するも、そのことが原因でアメリカ政府、更にはプレデターに狙われる羽目になる。
その後マッケナはスタークウェザーダムにある秘密研究所に送られる途中で脱走するプレデターを目撃し、同じバスに乗っていたネブラスカら軍規違反を犯した囚人達や、プレデターの襲撃から命からがら逃げだした進化生物学の第一人者・ブラケット博士と共にその行方を追うが―――
・作品解説
「プレデター」と「プレデター2」の続編で、劇中でそのことに言及される他、『プレデター』という名称が初めて登場する作品である。一作目でホーキンスを演じたシェーン・ブラックが監督。なお劇中では円盤で人体が真っ二つになり内臓が飛び出すなどの残虐描写があるためR15指定になっている。
決めゼリフ †
第2作。序盤でブードゥー団、終盤でハリガンに向かって;
“Shit happens.”
(災難だとあきらめな)
無口な(?)プレデターには珍しい決めゼリフ。元々はブードゥー団がスコルピオのボスを殺害するときに言い放ったセリフの口まね。気に入ったのか、作中2回も口にしている。
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