MPS AA-12 【散弾銃】 †
アメリカのMPS(Military Police Systems,Inc.)社が2005年より販売している、フルオート機能を持つ散弾銃。 基となったのはアメリカのガンデザイナー、マックスウェル・アチソンが1972年に開発した「アチソン・アサルト-12」である。このセミオート/フルオート切り替えが可能なセレクティブファイア・ショットガンはその後のUSAS-12の設計にも影響を与えていたが、この特許は1987年にアチソンからMPS社に売却された。「オート・アサルト-12」に改名されたMPS社製アチソン・アサルトは、オリジナル版から約20年の時を経て、188箇所の変更が加えられて甦った。 オリジナル版から引き継いだ、長大なリコイルスプリングを用いる「コンスタント・リコイル」技術により、片手でも射撃が可能なほどの低反動を実現している。 対応弾薬は12ゲージのバックショット弾やスラッグ弾などのスタンダードなものから、新開発の特殊弾薬がある。この特殊弾「FRAG-12」は、MPS社がアクション・マニュファクチャリング・カンパニー社などと共同開発した12ゲージ榴弾で、通常のショットシェルの中に安定翼付の18.5ミリ弾頭が納められている。弾頭の種類は榴弾(HE)や徹甲弾(HEAP)が選択可能で、特に徹甲弾は厚さ0.5インチの鉄板を貫くことが可能とされる。この他にもセンサーを併用し、空中で爆発飛散するエアバースト破片弾頭(HEAB)も研究されていた。 2004年にはアメリカ海兵隊で試験評価されたが、採用はされなかったようである。2019年には、Sol Invictus社からセミオートモデルの販売が開始された。
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