CZ スコーピオン EVO3 / CZ Scorpion Evo 3 【短機関銃】 †
モデル | 銃身長 | 全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
EVO 3 A1 | 7.7in | 410(660)mm | 2.77kg | 9mm×19 | 20/30 | 1150発/分 | S/3/F | チェコ共和国 アメリカ |
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EVO 3 S1カービン | 16.2in | 622(882)mm | 3.17kg | 9mm×19 | 20/30 | − | S |
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EVO 3 S1ピストル | 7.7in | 406mm | 2.26kg | 9mm×19 | 20/30 | − |
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EVO 3 S2 | 4.1in | 415(593)mm | 2.4kg | 9mm×19 | 20/30 | − |
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チェコ共和国のチェスカー・ゾブロヨフカ社が2009年に発表した、ポリマーフレーム短機関銃。
同社の著名な小型短機関銃“スコーピオン”の名を受け継いでいるものの、外観から分るようにほぼ別物である。設計は隣国スロバキアのLaugo社のものがベースとなっている。
"EVO 3"の名称は、同社が以前に販売していたタクティカル仕様*1のスコーピオン9mmParaモデルを「二代目」に当てはめたものとされている。
作動方式はクローズドボルト式のブローバック。セレクターレバーとマガジンリリースボタンはアンビ仕様で、チャージングハンドルは左右の交換が可能と操作性にも優れる。MP5の後継を狙ったもののようで、チャージングハンドルを引いた状態で固定するノッチが設けられており、HKスラップ風の操作が可能となっている。
マガジンリリースはトリガーガード前方に嵌まり込む形で備えられたパドル式、その上部にボルトキャッチ/リリースも設けられており、マガジンが空になるとホールドオープンする設計となっている。
ストックは伸縮・折り畳み・取り外しが可能で、降り畳んでも排莢孔を塞がず、そのまま射撃が行える。レシーバー上部とハンドガード左右及び下部にはピカティニーレールを備える。
製品モデルのEVO 3 A1では、ハンドガードの形状が変更され、弾倉が残弾を視認できる半透明のものになった。
派生型のEVO 3 S1は、民間向けのセミオートモデルである。民間向けモデルはストックを取り払ったピストルモデルや、16.2インチの銃身とロングハンドガードを持つカービンモデルなどがラインナップされている。
2019年には4.1インチ銃身にMP5風のスライドストックを採用した「マイクロ」(セミオートモデルはS2)モデルが登場した*2。
本国チェコの軍・警察に採用されているほか、エジプトやベトナムなど発展途上国の法執行機関で採用例が見られる。
その性能・価格・ブランドから、アメリカ市場では非常に人気の高いPCCであり、マグプル社含む各社から多くの拡張アクセサリーが販売されている。
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