MAC M11 ”イングラム MAC11” / MAC M11 "Ingram MAC11" 【短機関銃】 †
外見 | モデル | 全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
| M11 | 248(460)mm | 1,590g | .380 ACP | 16/32 | 1200発/分 | S/F | アメリカ |
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| M11/9 | 265(−)mm | 1,565g | 9mm×19 | 20/30 | 650発/分 |
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1969年にゴードン・イングラムの経営するSionics社が、同社のM10の小型版として開発した短機関銃。
Sionics社はM11を開発した後、ミリタリー・アーマーメント・コーポレーション(Military Armament Company:MAC)へ社名変更し、さらにその5年後に倒産した。
その後本銃の製造元も二転三転するが、ユーザーからは未だに「MAC」ないし制作者の名を取って「イングラム」と呼ばれている。
M10から大幅なコンパクト化を達成している。それが顕著に表れているのがアイアンサイトで、M10はフロントサイト1つ・リアサイト3つの穴が空いているのに対し、M11はリアサイトに1つしか空いていない。
M10同様銃口にはサイレンサー脱着用のネジが切ってあり、取り付けたサイレンサーは発砲時のバランスを取るためにも使われる。このネジはセミオートオンリーの市販型(ピストルタイプ)にも残されており、オプションとして用意された、形だけはサイレンサーそっくりの減音効果の無いエクステンションバレルを装着できた。このバレルは外側に多数の放熱口が空けられているのが特徴である。
なお、後年MAC社から製造権を受け継いだSWD社やCobray(コブレイ)社からは幾つかのバリエーションモデルが発売された。
右の画像はそのバリエーションモデルの一つ、9mmパラベラム弾仕様のCobray SWD『M11/9』である。レシーバーの後半部を延長してボルトの後退量を増やし、連射速度を落とすことで制御性を向上している。9mm弾仕様ということで現在でも人気があり、このモデル用のストックアダプターやマウントレール、サイドコッキングレバー等のサードパーティ製カスタムパーツも販売されている。
その他には前述のピストル型の販売を考慮した結果、クローズドボルト仕様のM11も発売された。ボルトが2つに分割され、閉鎖状態から発射できるようになっている。
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