USSR マカロフ / СССР Пистолет Макарова (ПМ) 【自動拳銃】 †
マカロフまたはPM(Pistolet Makarova:マカロフ式拳銃)はニコライ・フェドロビッチ・マカロフによって1952年に開発され、ソ連軍がトカレフに代わる制式拳銃として採用した小型自動拳銃である。 撃発はハンマー露出式で、シングルアクションだったトカレフに対しダブルアクショントリガーを採用している。作動は、弾薬の威力が低いためシンプルなブローバック方式としている。スライド左側面後方に設けられたセイフティレバーは、コックしたハンマーを安全に降ろせるデコッキング機能も兼用している。 1994年に登場したPMM(Pistolet Makarova Modernizirovannyi:マカロフ式拳銃改良型)はPMの改良版で、ボディアーマーなどの普及により9mmPM弾の威力不足が露呈したことから、新型強装弾である9mmPMM弾を使用するコンセプトで開発された。同時にリアサイトの大型化とグリップ形状の変更、安全装置の追加など、近代的改修が施されている。 こうして優れた小型拳銃として広まったマカロフは、ソ連、中国を始めとした東側諸国で大量に生産され今なお現役である。ソ連崩壊後のロシアでも、何度か更新の話があったが、財政難などから軍や警察のサイドアームとして未だに使われ続けていた。 余談だが、何故かそうして長年ロシアの主力拳銃として使われ続けるマカロフ拳銃に関するジョークとして「スライドを引き切るとバレルとフレームがちょうどいい具合に酒ビンの栓抜きになるから」というものがある。ただしこれは実際に可能であるらしく、マカロフ拳銃の小型さと相まって使い勝手は悪くないようだ*1。
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