USSR PK / СССР ПК 【軽機関銃】 †![]()
PKは「Pulemet Kalashnikova(プリミョート・カラシニコバ):カラシニコフ式機関銃」の略。その名の通りAK47の設計者であるカラシニコフ技師が、1961年に設計した軽機関銃である。非分離式の金属製ベルトリンク給弾で、ベルト一つに25発の弾薬が連結された。この25連ベルトを幾つも繋げて給弾することも出来たが、のちに100連や250連のベルトも作られている。西側の一般的な汎用機関銃と違い右給弾・左排莢である。これは給弾手が居なくても手早く装填できるようにするため。ただし、他の兵士の銃と排莢が逆方向になるので機銃手の配置に気を使う必要がある。 機構はAK47と同様のガスオペレーションとロータリーロックを採用しているが、使用弾薬にはモシンナガンの時代からの制式弾薬である7.62mm×54Rを採用している。大祖国戦争での疲弊の残る当時のソ連が、備蓄弾薬と既存の弾薬製造設備を活用することを選択したためだ。使用するベルトリンクもPM1910重機関銃以来からのものが、そのまま流用された。 不向きな弾薬の採用もあって設計上の不利も少なくなかったが、にもかかわらずカラシニコフはPKを信頼性の高い優秀な機関銃にまとめ上げた。銃身と一体になったキャリングハンドルを使えば、耐熱手袋なしで素早く銃身を交換できるなど、汎用機関銃としての機能は一通り備わっている。同世代の西側の機関銃と比べるとやや軽量だが、これは耐久性よりは機動性を重視したものである。 ソ連・ロシアや旧共産圏の国家、アフリカの国家などで主力機関銃として採用されており、NATO諸国のMAG機関銃同様多くが長きに渡り現役である。 バリエーションとしては1970年代に軽量化などの改良が施されたPKM(Pulemet Kalashnikova Modernizirovanniy:現代版カラシニコフ式機関銃)や、2000年代に登場した最新モデルPKPペチェネグ、民間のメーカーによる近代化モデルやブルパップモデルなどがある。
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