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PKは「Pulemet Kalashnikova(プリミョート・カラシニコバ):カラシニコフ式機関銃」の略。その名の通りAK47の設計者であるカラシニコフ技師が、1961年に設計したもので、ドイツのMG34、MG42の影響を受けたベルトリンク給弾式軽機関銃である。以前にカラシニコフが設計したRPKが、小銃手と機関銃手の弾薬共用を優先した歩兵支援に特化した軽機関銃だったのに対し、PKは威力と持続射撃能力を優先し、戦車や装甲車への搭載も前提とした汎用機関銃となっている。 機構はAK47と同様のガスオペレーションとロータリーロックを採用しているが、使用弾薬にはモシンナガンの時代からの制式弾薬である7.62mm×54Rを採用している。大祖国戦争での疲弊の残る当時のソ連が、備蓄弾薬と既存の弾薬製造設備を活用することを選択したためだ。使用する25連ベルトリンクもPM1910重機関銃以来の250連ベルトリンクがベースとなっており、PM1910やSG-43重機関銃との共用も可能である。2014年から続いているロシアによるウクライナ侵略戦争では、PM1910にPK用ベルトリンクを使用している例が多く見られている。 不向きな弾薬の採用もあって設計上の不利も少なくなかったが、にもかかわらずカラシニコフはPKを信頼性の高い優秀な機関銃にまとめ上げた。銃身と一体になったキャリングハンドルを使えば、耐熱手袋なしで素早く銃身を交換できるなど、汎用機関銃としての機能は一通り備わっている。同世代の西側の機関銃と比べるとやや軽量だが、これは耐久性よりは機動性を重視したものである。 ソ連・ロシアや旧共産圏の国家、アフリカの国家などで主力機関銃として採用されており、NATO諸国のMAG機関銃同様多くが長きに渡り現役である。 バリエーションとしては1970年代に軽量化などの改良が施されたPKM(Pulemet Kalashnikova Modernizirovanniy:近代化カラシニコフ式機関銃)や、2000年代に登場した最新モデルPKPペチェネグ、民間のメーカーによる近代化モデルやブルパップモデルなどがある。
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