US M61破片手榴弾 / M61 Fragmentation Hand Grenade †
高さ | 直径 | 重量 | 炸薬 | 炸薬重量 | 遅延時間 | 製造国 |
99mm | 57mm | 454g | コンポジションB | 164g | 4秒 | アメリカ |
M61は、1950年代にアメリカで開発された破片手榴弾である。滑らかな紡錘形の外観から「レモン」のあだ名で呼ばれている。
前身であるM26にジャングルクリップと呼ばれる安全装置を追加したもので、クリップ以外に外観上の大差はない。携行中、何かに引っ掛けて不意に安全ピンが抜けてしまい、そのままレバーも脱落して信管が作動してしまうケースがあったため、ピンを抜いただけではレバーが外れないよう押さえるクリップが付加されたものだ。
弾殻はプレススチール製で、大戦中のMkII手榴弾等に施されていた表面の格子状の溝は無い。これは実際の運用で溝の間に泥が入りかえって滑りやすくなったり、破片形成にもたいした効力を発揮しないことが判明したためで、代わりにより効果的な、刻み目の付いた鋼製ワイヤを弾殻の裏側に貼り付けている。
着発信管を取り付けたM26A2と呼ばれる変り種も存在したが、生産は少なく、M26もすべてM61かM67に更新され、退役している。
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