ケル・テック KSG / KEL-TEC KSG 【散弾銃】 †
アメリカのケル・テックCNCが開発したKSG(Kel-Tec Shotgun)は、ブルパップスタイルのポンプアクションショットガンである。2011年のショットショーで初めて公開された。外観やサイズは同社のブルパップ式セミオートマチックライフル「RFB」に似ているが、排莢はフォワード・イジェクトではなく真下に行われる。 コンセプトは“コンパクトかつハイキャパシティ”で、銃身下部に配された2本のチューブラーマガジンから装弾を行う「デュアルフィードシステム」を採用している。装填はレシーバー後方真下のポートから行う。このポートは装填/排莢を兼用し、内部には装填方法を切り替えるセレクターレバーがある。切り替え位置は3ポジション(右/中心/左)で、“左・右”が各チューブラーマガジンからの装弾で、“中心”は薬室に手動で1発装填する際に選択する。この構造から、左右のマガジンに異なる弾薬を装填して撃ち分けることもできる。例えば、通常のショットシェルとスラグ弾、或いはテイザーXREPなどの低致死性弾とを組み合わせることなどが考えられる。 マニュアルセイフティはグリップ上部に位置する、アンビ対応のクロスボルト式ボタン。ストックにはソフトラバー製のバットプレートが備わっている。銃身上部とフォアエンド下部には、各種照準機器やフォアグリップを装着するためのピカティニーレールが搭載されている。 バリエーションとして、法執行機関向けの短銃身モデル「パトロール」と「タクティカル」がある。それぞれコンパクト化した分、チューブ1本辺りの容量は1発ずつ(合計では2発ずつ)減少している。パトロールモデルではハンドガード先端に滑り止めの大型ハンドストップ、タクティカルモデルでは一体型のオリジナルグリップライトが付属する。また、民間向けにタクティカルモデルの銃身を5インチ延長してNFAライセンスなしに購入可能とした「KSG-NR(NFA Ready)」モデルもラインナップされている。
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