シングルショット　/ Single shot †

　マガジンを備えず、一回の発射ごとに手動で弾丸を薬室に装填する銃、またはその構造のこと。連発機構が普及した20世紀以降でも、次弾の装填を素早く行う必要が無く、大量の予備弾も不要な、競技銃、猟銃、信号銃などで見られる。

　拳銃にも射撃競技や狩猟用として、トンプソン/センターのコンテンダーなどの多くのシングルショットモデルがある。これは単発中折れ式のライフルからストックを省略、銃身を短くしたような外見を持っている。単発とはいえ拳銃サイズでライフルの弾薬を使用できるので人気があり、アメリカではライフルの使用が制限されている州のハンターに需要がある。
　軍用においては、古くはマウザーM1918対戦車ライフル、現代ではバレット M99やゲパード M1といった大口径ライフルや、個人携行型のグレネードランチャーといった、大きく重量のある弾薬を用いるために多量の弾薬を内蔵・携行することが困難な小火器で見られる。