H&K P30 【自動拳銃】 †

　H&K社がP2000の上位モデルとして開発したポリマーフレームピストル。
　2005年に発表された際の名称は「P3000」だったが、諸事情により2006年に「P30」に改称された。

　P2000はコンパクト志向だったが、男性警官からグリップが細く握りにくいとの指摘があった。そこでP30では、グリップ後部のバックストラップだけではなく側部のグリップパネルも交換可能とした。グリップチャンネルの稜線に沿って格子状にカーブラインが施されたデザインは「スパイダーマングリップ」と呼ばれ、後のHK45でも採用された。
　また、それまで独自規格だったアクセサリーレールをP30ではピカティニー規格としている。P2000も本銃の発表後に同様の措置が取られた。

　P2000に次いでドイツ連邦警察に警察用標準ピストルとして指定されているほか、税関にも制式採用されている。
　他国ではスイス連邦警察でシグザウエル P220の後継として配備されている。