スタームルガー セキュリティシックス / Sturm Ruger Security Six 【回転式拳銃】 †
モデル | 銃身長 | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
セキュリティシックス | − | 235mm | 950g | .357 Magnum | 6 | アメリカ フランス |
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GP100 | 4in. (GP140) 6in. (GP160) | 244mm 292mm | 1134g 1276g |
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SP101 | 3.06in. | 203mm | 794g | .327 Fed Mag | 6/7 | アメリカ |
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2.25in. 3.06in. 4.20in. | 183mm 203mm 232mm | 737g 765g 836g | .357 Magnum | 5 |
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2.25in. | 183mm | 737g | .38 Spl+P | 5 |
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4.20in. | 232mm | 850g | .22 LR | 8 |
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MR88 | 5¼in. 6in. | 162mm 200mm | 1060g 1128g | .357 Magnum | 6 | フランス |
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1972年にスタームルガー社が開発した、同社初のダブルアクションリボルバー。
ルガー社のモットーに沿って、ロストワックス製法などを駆使した安価で頑丈なモデルだが、単に安いだけでは終わっていない。特に主要なメカニズムをトリガーガード周りを基礎にモジュラー化。着脱を容易にすると共にサイドプレートも廃して、特殊な工具なしで分解整備できるという、当時のリボルバーとしては画期的な試みが採り入れられていた。また、撃発機構にトランスファー・バーを組み込み、トリガーを引かない限り、ハンマーが作動してもファイアリングピンに接触しないなど、暴発・安全対策も充実している。
『安くて、丈夫で、質も良い』となれば売れない道理はなく、大成功を収めたセキュリティシックスは、後にフィックスド(固定)サイトを備えたスピードシックス、ポリスサービスシックスなどのバリエーションも登場。さらにはレッドホークなど、その後のルガー社のダブルアクションリボルバーの基本モデルとなっていく。
またフランス・マニューリン社でも、警察向けに一時サービス・シックスをノックダウン生産していたほか、MR88やスペシャルポリスF1といった独自のバリエーションモデルが生産されている*1。
さらにルガー社は1985年、セキュリティシックスの後継としてGP100を開発。基本的な構成は先代と同じだが、マグナム弾の強烈な反動を和らげるため、一回り細くしたグリップフレームを、厚いラバー(ゴム)のオーバーサイズグリップで包んだのが特徴である。
この手法も成功し、後に同社のスーパーレッドホークのみならず、S&W M500など他社製品にもコピーされることとなった。
GP100も各種のバリエーションが開発されたほか、1988年には、一回り小柄(S&WのJフレーム相当)のSP101シリーズも発売された。以後、こまめに改良・モデルチェンジを受けながら生産継続中だが、今一つ華がないためか、メディアへの露出は意外に多くない。
なお、SP101シリーズのステンレスモデル(KSPシリーズ)では.357マグナム弾を撃てるようになっている。
2014年には、Match Championという新たなバリエーションが追加された。拳銃競技のリボルバー部門を意識した仕様で、スラブサイドのハーフラグド銃身が大きな特徴となっている。
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