イントラテック TEC-9 / Intratec TEC-9 【自動拳銃】 †![]()
TEC-9は、イントラテック社がアメリカで発売した自動拳銃で、同社の前身であるスウェーデンの銃器メーカー・インターダイナミック社(InterdynamicAB)が設計した軍用短機関銃「MP-9」を祖とする。本体には射出整形ポリマーの部品が多く使われており、銃口には軍用としての名残であるサイレンサーなどを装着できるネジが切られている。 MP-9自体は不採用に終わって生産されることもなかったが、本銃の設計を棄てきれなかったインターダイナミック社は、アメリカ向けの民間ピストルとしての活路に賭けた。アメリカに子会社を設け、銃器デザイナーのジョージ・チェルグレンに再設計を依頼し、セミオートマチックオンリーの「KG-9*1」として生まれ変わらせたのである。 しかし、同銃はその安価さから犯罪者の使用が後をたたず、1994年に成立したAWB(連邦攻撃武器規制法)によってTEC-DC9という銃自体の製造販売が禁止されてしまう。AWBの制定も、1993年に起きたサンフランシスコ弁護士事務所乱射事件でTEC-DC9が使用されたことが契機となったのだから、いわば自らの首を絞めた格好になってしまったのである。
このページの画像はTactical Innovations Inc.およびENDOの部屋から転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
|