グロック 26 / Glock 26 【自動拳銃】 †
1995年に開発された、同社グロック 17のサブコンパクトモデル。コンパクトモデルのグロック 19よりもさらに小さいサイズで、銃口回りの角が面取りされている点も異なる*1。
95年当時のアメリカではAWB(連邦攻撃武器規制)が発効し、11発以上の装弾数を持つ拳銃(マガジン)の販売が禁止されていたが、本銃は言わばそれを逆手にとった形で、最初から装弾数が10発以下になるような超小型サイズで設計し、携帯性を高めたものである。
中でも.45ACP弾仕様のグロック36は、シングルカラムマガジンによるスリムラインモデルとなっており、携帯性とグリッピングが向上している。のちに9mmシングルカラムのグロック43も開発されている。
民間の護身用に限らず、軍や警察機関の関係者の私服任務や非番の際に携帯するケースも多い。ただしあまりに小型のため、銃規制の厳しい地域では販売が禁止されているケースもある。
AWB失効後、小容量マガジンにはエクステンションタイプも登場し、装弾数を1〜2発増加することも可能となった(ただし州によっては現在も10発以下に制限されている)。エクステンションはそのまま小指をかけるフィンガーレストの役目も果たし、少々小柄に過ぎて握りにくいグリップの保持性が向上する、という効果もあるようだ。
日本ではエアソフトガンメーカーの東京マルイがこのモデルでガスブローバックガンを発売し大ヒットしたため、当時の日本での知名度は比較的高かった。
グロックのサブコンパクト系列における特徴的なモデルは以下の通り
- グロック43・36:グリップ幅を薄くしたシングルカラムモデル。43は9mm、36は.45ACP。
- グロック43X:グロック43のグリップをコンパクト相当まで延長したモデル。グロック48とはフレームが共通。
- グロック30S:グロック30を装弾数そのままによりスリムにしたモデル。
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