シグザウエル P229 / SIG Sauer P229 【自動拳銃】 †
1991年に発表された、同社製P228の改良版。強装弾に対応できるよう強化スライドとなっている。アメリカ市場向けに作られたモデルで、銃身とリコイルスプリングを交換するだけで3タイプの各口径弾に対応可能なのが大きな特徴である。 P220をはじめとするシグザウエル・ピストルのスライドは当時冷間鍛造プレス製だったが、威力の大きい強装弾薬に耐え切れないと判断されたため、P229では、ステンレス鋼からNCマシンでの削り出し加工を経て製造された*1。229以降は、他のモデルも切削加工のスライドに改められている。 ラインナップが整理された2012年には、P226E2仕様に準拠した新モデルが標準となっている。E2タイプのスリムトリガー&グリップが採用され、新型の15連マガジンが追加された。この新マガジンはマガジンキャッチの下辺りから左右に2mm程度広がっていて、それに合わせP229本体のマガジンハウジングも拡大されたことから、P228は勿論、旧型のP229にも挿入出来なくなっている。ただし、旧マガジンのほうは新型P229にも使用可能となっている。また、アメリカ市場向けモデルは、スライドが旧モデルのP228とほぼ同じ旧来的な外観となっている。9mm版P229が用意されたことで欠番となったP228の強化版というより、むしろフルサイズのP226のコンパクト版という体が強められたようだ。一方、P229独自のスライドデザインは、ヨーロッパ市場向けやP229DAK(上掲写真のモデル)などの派生型に残された。 現在では最後のP228シリーズ、M11-A1がP229シリーズとしてラインナップされている。
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