CZE CZ82 (vz.82) 【自動拳銃】 †
CZ82は、旧チェコスロバキアの国営銃器工場が、同国軍の制式拳銃であるCZ52を更新するべく、1982年に開発した小型自動拳銃である。軍制式名であるvz.82の名称でも知られる。民間向けモデルはCZ83と呼ばれる。 スライドとフレームは高品質スチール製。撃発方式はオーソドックスなSA/DA。シンプルブローバック方式やフレームに固定された銃身(リコイルスプリングは銃身の周囲に配置)など、ソ連製のマカロフを参考にしている部分が見られる。フレーム後部にはアンビのサムセイフティレバーがあり(マガジンリリースボタンもアンビ仕様)、コック&ロックが可能である。トリガーガードはマカロフ似のラウンド型だが、CZ83ではフィンガーレストの付いた角型モデルも発売されている。銃身はクロムメッキが施されているので耐久性が高く、また清掃しやすいという利点がある。銃身は初期モデルではポリゴナル・ライフリングだったが、後に通常のライフリングのものに変更された。 使用弾薬は、軍用のCZ82では制式弾であった9mm×18弾のみだったが、CZ83では.380ACP弾と.32ACP弾仕様の派生モデルがそれぞれ作られている。 1970年代以降しばらくの間、韓国で検挙された北朝鮮の工作員は必ずと言っていいほどFN ベビーを所持していたが、90年代以降は装備が更新されたのか.32ACP弾仕様のCZ83が押収されるようになっている。
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