ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス / Venus Versus Virus
・ストーリー
人気の無いガード下に居を構えるアンティークショップ「ヴィーナス・ヴァンガード」。ここの店主であり左目に眼帯を付けた少女・名橋 ルチアは、ショップ経営とは別に、人には言えない裏の仕事をしている。
それは”魔人狩り”を生業とする退治屋。魔人≪ヴァイアラス≫とは、何らかの原因で墜ちた人間のなれの果てであり、特定の人間を襲う習性を持った怪物である。普通の人間には不可視の存在である魔人だが、特異体質者のルチアは奴らを見抜く”視力”があり、銃とナイフを駆使し何体もの怪物を駆除してきた。
一方、そんな仕事とは無縁の生活を送っている私立銀女学院・中等部の鷹花 スミレは、ある日不思議なブローチを手に入れる。拾った際にブローチの針で指を刺してしまい、生まれつき強い霊媒体質であったせいか、不本意ながら魔人を視認できる能力を授かることに。そのことにより魔人に狙われるハメになるのだが、危機一髪、ルチアに助けられる。
その事件の後、自らの体にバーサーク能力がある驚愕の事実を知り、スミレは困惑してしまう。だが、彼女の能力を必要とするルチアの言葉や、もう普通の生活には戻れないことを察したスミレは、ルチアの仕事を手伝うと決意するのだった―――。
コミック版(読み切り)
2005年、『電撃コミックガオ!』2月号掲載
著:鈴見 敦
・作品解説
連載版とはルチアとスミレの出会いが異なっている。だが、退治屋を営む眼帯少女、特殊弾仕様のパイソン、バーサーカーと化す弱気な少女…等の設定は既に構築されている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
名橋 ルチア | コルト パイソン | 4インチシルバーモデル 対魔人用ワクチン封入弾を使用 |
コミック版
2005〜2008年、『電撃コミックガオ!』掲載
著:鈴見 敦
・作品解説
(読み切り版・アニメ版もそうだが)ルチアとスミレの銃は、対魔人用に特別に製造した弾丸*1を使用している。弾薬の配合は独自に調合されており、発砲音も「パン」という軽めの音なので、装薬の量を減らした弱装弾を使用している可能性がある。
アニメ版
2007年
監督:木村 真一郎、アニメーション制作:スタジオ雲雀
・作品解説
基本的な設定は原作に準拠しているが、アニメオリジナル設定として、ルチアとスミレの専用銃が変更されている。特にスミレに関しては、原作のリボルバーからオートマチックに変わっている。
決めゼリフ
■魔人にトドメを刺す際のルチアのセリフ:
"痛いのは最初だけ。やさしく駆除してあげるわ。"
ちなみにアニメ版予告のシメでは、ナレーション役のローラも同様の台詞を用いている(語尾が異なるver.も存在)。
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