ZIG World Can't Allow Teller †
グランドジャンプ,長崎尚志,猿渡哲也
・ストーリー
AM9:00、香港の創富銀行を動物のマスクをかぶった重武装の四人組の強盗が襲撃。抵抗した警備員のボブを射殺するが、何故か地下の大型金庫には目もくれず隣の貸金庫を物色して撤収するという奇妙な事件が発生する。
実は四人は中国諜報部お抱えの非合法員(イリーガル)で、チベット独立派が利用していた貸金庫を物色する仕事を請け負っており、リーダーの大佐と呼ばれる男はクロアチア紛争での五百人のセルビア系住民とイギリス民間人二名の虐殺容疑で国際指名手配を受けていた。
その頃、大佐を追っていたMI6のアダムスとSASのマドックはこの事件で大佐が香港にいることを知り、単身でいる所を狙い拘束に成功する。
しかし、自分たちで大佐を出国させることは国際問題になる恐れがあり不可能であった。
そこでアダムスは国際司法裁判所行きの輸送機が到着するまでの間に、善意の民間人に空港近くの廃墟ビルに監禁している大佐の監視をさせるという奇想天外な計画を立案し、同僚だったボブの敵討の為に志願したアミールと馬(マー)、そして元自衛官の桐生甚吾という三人の民間人をスカウトする。
果たして三人は輸送機が到着予定の12時間30分間無事に任務を遂行することが出来るのだろうか―――