ラッシュアワー / Rush Hour †
ジャッキー・チェンのハリウッド進出第一弾となった記念すべき作品。現在3作品が制作されている。
軽快そのものなマシンガントークで「エディ・マーフィーの後継者」とも言われた黒人俳優のクリス・タッカーと、ジャッキー・チェンの異色コンビによるコメディータッチのポリスアクション。『香港警察シリーズ』を彷彿させるカンフーのキレはLAでも変わらないようだ。
ラッシュアワー (原題:Rush Hour) †
1998年、アメリカ映画
監督:ブレット・ラトナー
・ストーリー
ラッシュアワー(大渋滞)の最中、在ロサンゼルスのハン中国領事の娘が誘拐された。犯人は香港マフィアの黒幕≪ジュンタオ≫。中国返還前の香港で領事に組織を壊滅させられた彼は、アメリカ脱出後も復讐のチャンスを狙っていたのだった。
ハン領事は香港時代の旧知で香港警察きっての敏腕捜査官であるリー(ジャッキー・チェン)を呼び寄せるが、これを煙たがったFBIは、護衛役として口八丁なLAPD(ロサンゼルス市警察)の刑事ジェームズ・カーター(クリス・タッカー)をあてがってつまはじきにしようとする。水と油のリーとカーターだったが、共通の敵と目標を前に次第にうち解け合い、協力し合うようになる。
そして、ついに謎の黒幕≪ジュンタオ≫の尻尾を捕まえるが、その正体は意外にも―――。
ラッシュアワー2 (原題:Rush Hour 2) †
2001年、アメリカ映画
監督:ブレット・ラトナー
前作ですっかり意気投合したリーとカーターは香港で休暇を満喫していた。
しかし時を同じくして在香港アメリカ大使館で爆破事件が起こり、偽造ドル紙幣を調査していたアメリカ関税官2名が犠牲となった。2人は休暇返上で急遽事件への捜査を命じられることとなった。
過去にリーの父親の相棒であった男、リッキー・タンを事件の黒幕と睨み追跡するも、潜入した船上パーティーで女殺し屋フー・ライによってタンは殺害され、事件への手掛かりは失われてしまったかに思われた。
しかしカーターはパーティーに同席していたロサンゼルスのホテル王スティーブン・レインが事件に関与していると見抜き、2人はアメリカへと飛ぶのだが…
ラッシュアワー3 (原題:Rush Hour 3) †
2007年、アメリカ映画
監督:ブレット・ラトナー
刑事から交通係に左遷させられたカーターが交通整理どころか交通事故まで引き起こしていた頃、リー警部はハン大使の警護のため、世界教会協議会シンポジウム会場にいた。
そこでハン大使が、今まで明かされなかった中国人マフィア組織の"シャイシェン"の存在を明らかにしようとした瞬間、何者かに銃撃される。逃亡する犯人を目撃したリーは追跡を開始、無線でその話を聞きつけたカーターも現場へと向かった。なんとか追いついたリーは犯人の顔を見て驚く。それは子供の頃、孤児院で兄弟同然に育った男ケンジ(真田広之)だった。
ハン大使の一命は取り留められたが今度は娘のスーヤンの命が狙われることを知る。急いで病院へ駆けつけた2人は何者かに襲撃されるが、銃撃戦の末、うちの1人を捕まえ尋問する。犯人は中国人なのになぜかフランス語しか話さず、ある場所と"ジャンビエーブ"という名前を言う。
2人はフランス・パリへと向かうのであった。