主に建築物や設備、車両などを攻撃することを目的とした火器。
第一次大戦で歩兵が持つ小火器(小銃、突撃銃)を受け付けない戦車が発明されて以来、これに対抗する強力な火器が時代と共に開発されていった。第一次大戦末期には大口径の小銃弾で戦車の装甲を貫くタンクゲベール、いわゆる対戦車小銃が登場したが、個人で扱う小火器としては限界が生じた。そこで、第二次大戦前後のロケットや弾頭技術の発達により、M9バズーカやパンツァーシュレック、無反動砲といった数人、もしくは個人でも扱える成型炸薬弾式の対装甲火器へと移行していった。
第二次大戦後は従来のロケット兵器に発展を加えた、無誘導だが比較的安価なRPG7やM2カールグスタフと、高価な誘導装置を搭載したM47ドラゴンや9K32ストレラなどのミサイル兵器の2系統の対物火器が進化発展を続けている。
一方、戦車をはじめとする装甲車両の発展によりすぐに廃れた対戦車小銃だが、冷戦時代に大口径の重機関銃を用いた長距離狙撃が評価されるようになると、対物小銃(アンチマテリアルライフル)または大口径狙撃銃(ラージキャリバー・スナイパーライフル)として同様のライフルが再び登場した。その高い威力と射程から、遠距離より爆発物や固定機関銃、通常車両のエンジンブロックなどを破壊するのに用いられる。また通常の小銃弾に比べ遥かに重く大きなエネルギーを持つ弾体のおかげで、風や空気の影響をあまり受けずに遠くまで弾丸が届くので、長距離狙撃銃としても使用される。
なお、RPG7やパンツァーファウストIIIなどは俗に「ロケット砲」ないし「ロケットランチャー」と呼ばれることも多いが、仕組みとしては、発射に際しては無反動砲の原理を利用しており、一定距離を慣性で飛行した後に弾体の推進用ロケットモーターに点火するようになっている。この方式ではロケットの噴射を射手が浴びる危険性が無く、ロケット推進によって射程や弾頭のペイロードに余裕が持てることから、1970年代以降はロケット火器の代表的な方式の一つとなっている。
また一方で、第二次大戦中のパンツァーシュレック43やべトナム戦争以降の西側ロケット火器として一般的となったM72 LAWのように、弾体にロケットモーターを持つものの、発射にのみ利用し発射筒内で燃焼が終了するという、ほとんど無反動砲に近いものも存在する。
AI AW50・AS50
EDMアームズ ウィンドランナー
LAR グリズリー・ビッグボア
MOM ゲパード
PGM ヘカートII
RSAF ボーイズ対戦車ライフル
USSR PTRD1941・PTRS1941
ZID KSVK
ZVI ファルコン
小倉陸軍造兵廠 九七式自動砲
グストロフ・ベルケ パンツァービュクセ(PzB)
ステアー HS.50・IWS2000
ゾロターン S-18/100
ダネル NTW
バレット M82・M90
パウザ P50
マウザー M1918
マクミラン TAC-50
ラティ m/39
レイ M500
FFV AT4 / M136・カールグスタフ M2(HEAT弾はロケットアシスト式)
HAS パンツァーシュレック(RPzB)・フリーガーファウスト(地対空ロケット発射器)
MD SMAW
TDS M72 LAW
US M1・M9バズーカ・M20 スーパーバズーカ
US M202 FLASH(焼夷ロケット発射器)
USSR RPG18・RPG22・RPG29
MD M47 ドラゴン
アエロスパシアル エリクス
川崎重工 01式軽対戦車誘導弾
ヒューズ TOW / BGM-71
ロッキードマーチン ジャベリン / FGM-148・プレデター/ FGM-172 SRAW
GD FIM-92 スティンガー
USSR 9K32 ストレラ-2 / SA-7 グレイル
タレス ブローパイプ
東芝 91式携帯地対空誘導弾
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照