川崎重工 01式軽対戦車誘導弾 【対戦車誘導弾】

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全長総重量誘導方法製造国
860mm17.5kg赤外線誘導方式日本

 陸上自衛隊が2001年から配備している対戦車火器。機甲戦闘用に配備されたもので、84mm無反動砲(カールグスタフ)の後継として開発された。略称は「LMAT」、部隊レベルでは「01(マルヒト)」、あるいは「軽MAT(マット)」とも呼ばれている。

 対戦車ミサイルとしてはアメリカ陸軍ジャベリンなどと同じ『第3世代』に属し、赤外線画像誘導を採用することで『撃ちっ放し(Fire-and-Forget)』能力を備えた点が最大の特徴。このため、射手は発射直後に射点を離れることが可能となり、生存性が大きく向上した。
 ミサイルの輸送コンテナを兼ねた使い捨ての発射筒と、再使用可能な発射機から構成されており、発射筒を交換することで、毎分4発の発射が可能。誘導には、目標(戦車)の上面装甲を攻撃するダイブモード(トップアタック)と、目標まで直進・突入する低伸弾道モード(ダイレクトヒット)の2種類の攻撃モードが用意されており、タンデム弾頭(二重弾頭)を備えることでリアクティブ・アーマー(反応装甲)にも対応できる。
 発射時のバック・ブラスト(後方への爆風)も抑えられているため、トーチカなどの閉鎖空間からの発射も可能。陸上自衛隊の軽装甲機動車からの発射も考慮されている。

 無誘導の84mm無反動砲と比べると、命中率は向上し、射程も大きく延長している*1。総重量も17.5kg*2と、ジャベリンなど諸外国のミサイルはもちろん、84mm無反動砲と比べてもかなり軽くまとめられている。
 一方で、榴弾や照明弾も発射できる84mm無反動砲と比べると汎用性では劣り*3、発射筒が大きくかさばる、調達価格が1セットあたり2600万円と高価など、一長一短がある。
 それでも更新は進んでおり、平成21年度予算までに、計1034セットが調達された。

登場作品ジャンル使用者備考
Re:CREATORSアニメメテオラ・エスターライヒ第1話にて魔法で召喚して使用*4
ディバイデッドフロント小説筒井 彩
ハカイジュウ漫画特殊生物対策部隊(黒の軍隊)隊員
裸者と裸者項目参照
ルーントルーパーズ小説久世3尉5巻

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 自撮り画像age -- 2009-11-17 (火) 22:28:43
  • セットというのはどういったものになるのですか -- 2015-02-24 (火) 23:17:23
  • 弾頭と発射装置と照準システム等の一組ということではないでしょうか -- 2015-02-26 (木) 08:56:45
  • マイナーですが、小説ルーントルーパーズの5巻で久世3尉が使用しました。 -- 陸自ヲタ? 2015-08-09 (日) 17:02:59
  • 漫画ハカイジュウで特殊生物対策部隊(黒の軍隊)の隊員が使用。 -- 2023-05-01 (月) 14:28:30
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*1 2km程度と言われているが、公式には射程は未公表。
*2 ミサイル本体は9kg。発射筒込みで11.4kg。
*3 一応、01式も車両の他、トーチカなどの固定目標も攻撃できるとされている。
*4 物自体は事前に自衛隊基地から盗んだ物が第5話にて判明

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Last-modified: 2023-12-22 (金) 12:01:01 (124d)