RPzB43 “パンツァーシュレック” / "Panzerschreck" 【対戦車ロケット発射器】 †
モデル | 外見 | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
RPzB43 |
| 1592.5mm | 9.3kg | 88mm | 1 | ドイツ |
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RPzB54 |
| 1592.5mm | 11.0kg |
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RPzB54/1 |
| 1562.5mm | 9.5kg |
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ドイツが第二次大戦中、北アフリカのチュニジア戦線で鹵獲したアメリカのM1バズーカを参考(異説有り)にして、1943年に作り上げた対戦車ロケット発射器。
射手と装填手の2人組で運用され、ロケット弾を装填後、発射筒に発射薬の電気着火用コードで接続するなど面倒な手順が必要だったが、命中すれば当時の殆どの戦車の装甲を貫通できる威力を持っていた。以前の対戦車兵器だった地雷や収束手榴弾と比べて射程が長く、威力も対戦車ライフルを大きく上回るパンツァーシュレックはヒトラーに「もはや戦車は戦術的価値を失った」とまで云わせ、パンツァーファウストと共に歩兵の対戦車戦闘時の切り札として使われた。なお、発射時に噴出される燃焼炎のため射手は顔面を守るための防毒マスクが必須だったが、後に作られた改修型(RPzB54)では防盾が取り付けられ(その分、重量が増した)マスクの必要は無くなった。
1945年には後継として射程500Mのパンツァートート(口径105mm)が開発されるが、三人で分割して運搬するほど大型化してしまっていた。戦後はより射程の長い無反動砲や、対戦車ミサイルが登場。パンツァーシュレックやバズーカのような携帯式ロケットランチャーは、これらやより小型の使い捨て型ランチャーや、RPG7のような無反動砲とロケット弾頭の複合式の兵器に取って代わられていった。
ちなみに採用名のRPzB43は「Raketen Panzerbuchse 43」の略で、「1943年式ロケット式対戦車筒」の意、愛称の「Panzerschreck」は「戦車の恐怖」の意。
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