ゼネラル・ダイナミックス FIM92 “スティンガー” / "Stinger" 【地対空誘導弾】 †
航空機やヘリコプター/巡航ミサイルの対抗兵器として、1972年にFIM43「レッドアイ」の後継として開発された個人携行可能な地対空ミサイル(MANPADS)。「スティンガー」とは英語で毒針の意。 1973年にXFIM92「レッドアイII」の名前でアメリカ陸軍に試験採用後、開発中止になったり再開されたりと色々あった後、1978年にFIM92A「スティンガー」の名前で制式採用。FIM43に変わる歩兵用対空火器として順次更新されていった。 受動型の赤外線探知機を装備し、ロックした熱源を自動追尾する。レッドアイからの進化点は、敵味方識別装置(IFF)が追加されたことと、赤外線を光として検知する量子型探知機により、標的を全方位から追尾できるようになった*1こと。籠状のものはIFFのアンテナである。 余談だが、アフガンゲリラへの供与検討時には「回収できなかったものがテロに使われる可能性がある」との懸念もあった。だが精密兵器の塊であるミサイルには、適切な管理環境と定期メンテナンスが必要不可欠なため、あえてそうした懸念の声は考慮されなかったものと思われる。実際にアフガン侵攻からすでに30年以上が経過した現在において、満足に稼働する当時のスティンガーが残っているかどうかは非常に疑わしい。
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