マクドネル・ダグラス M47 “ドラゴン” 【対戦車誘導弾】 †
全長 | 本体重量,弾頭重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
852mm | 6.9kg,15.47kg | 140mm | 1 | アメリカ |
1970年代にアメリカ軍が開発した中距離用対戦車ミサイル。
有線誘導式で射手が命中までミサイルを誘導するシステムで、最大1.5Km先の目標を狙うことができる――のだが、初期の誘導システムやロケットスラスターなどに欠陥があり、命中率は著しく低かった。ミサイル側面に多数並べられた小さなロケットモーターを次々と点火して方向を制御するという、独特な推進・誘導システムを持っているが、この特異な機構のために射程の延長などの改良が難しく、また射手が地面に伏せた状態で発射できないなど欠点が目立ち、アメリカ国内でも批判があった。
現在ではそれら欠陥を改良したドラゴンII、スーパードラゴンなどが使用されているが、相変わらず「伏せ撃ち」はできないらしい。
イラン・イラク戦争ではアメリカが対イラク戦車用としてM47をイランに貸与したが、イラクがそれを鹵獲して湾岸戦争でアメリカ軍に対して使用したとの記録がある。
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