カルカノ M91 / Carcano Modello 1891 【小銃】 †
カルカノライフルは、1890年にイタリア政府主導の下、トリノ市にある陸軍造兵廠で主任技師のサルバトーレ・カルカノらによって開発されたボルトアクションライフルである。それまでイタリア軍の制式銃だったベッテルリライフルの後継として、1891年にイタリア軍で「M91(Modello 91)」として採用された。1893年にはカービンモデルも製造・採用された。 1938年には、威力や射程で勝る7.35mm×51カルカノ弾に弾薬を変更し銃身を短小化した「M38(Modello 38)」も開発されたが、開戦までにイタリア全軍に配備するだけの生産が間に合わず、1940年に主力小銃弾は再び6.5mm×52弾に変更された。同年からは銃身長はそのままに6.5mm×52弾仕様とした「M91/38」が生産された。さらに翌1941年からは、銃身を延長した(オリジナルのM91よりは短い27.2インチ)「M91/41」が作られ、主力歩兵銃として供給された。 1963年のジョン・F・ケネディ暗殺事件において、リー・ハーヴェイ・オズワルドが使用したとされる銃として有名である。使用されたモデルはM91/38に4倍率スコープを装着したものであったという。
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