イズマッシュ PP-19 ビゾン / Ижмаш ПП-19 Бизон (Bizon) 【短機関銃】 †
ロシアのイズマッシュ社が1993年に軍・法的機関向けとして開発した短機関銃。
パーツの大半はAKS74の物と共用化されているため整備性が高く、ストックは折り畳み可能なので携帯性も高い。外見上の差は無いが、よりパワーの低い拳銃弾を扱うため、機構はガスオペレーションからブローバックへと変更されている。そして最大の特徴である銃前部に取り付けられたヘリカル(螺旋状)マガジンは、9mmx18マカロフ弾を64発装填可能と大容量。減音器も装着可能であり、ロシアの特殊部隊向け短機関銃として「PP-19(ПП-19)」の名前で装備されている。
しかし、ヘリカルマガジンは取り扱いが難しい事から、近年になってよりトラディショナルな30連ボックスマガジンを用いるPP-19-01"ヴィチャージ"*1も登場しており、9mmパラベラム弾モデルがロシア各法執行機関で広く採用されている。
マイナーチェンジを受けた『ビゾン2(Бизон2)』も生産されており、バレルが若干延長されたほか、バレルジャケット周りのデザインが変更されている。また、減音器を標準装備したビゾン2-03や、民間向けのセミオートモデル(ビゾン2-04〜06)もラインナップされているようだ。
なお本銃はイズマッシュ社のビクトル・カラシニコフ技師とアレクセイ・ドラグノフ技師の共同開発だが、ビクトル・カラシニコフ技師はAK47の開発者ミハイル・カラシニコフの息子。そしてアレクセイ・ドラグノフ技師はドラグノフの開発者であるエヴィジェニー・F・ドラグノフの息子である。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。