・作品解説
未来において、人類は機械と戦争をしていた。機械を指揮する「スカイネット」は人類のリーダーであるジョン コナーを消去するために過去に殺人アンドロイド・ターミネーターを送り込んだ
ジェームズ・キャメロン、アーノルド・シュワルツネッガーが送るバイオレンスアクション。この作品で主演のシュワルツネッガーは一躍スターダムにのし上がった。
ガンプレイの面でも、『1』の「ストック折りたたみ+両手持ち」、『2』の「スピンコック(スピンローディング)」など、見せ場は数多い。
2009年公開予定の映画4作目『ターミネーター4(原題:Terminator Salvation)』では、過去の作品では多少触れる程度だった、レジスタンス軍とスカイネットの全面戦争を描いたストーリーが展開される(全3部構成の予定)。
映画1〜3作目ではターミネーター役はアーノルド・シュワルツネッガーが演じてきたが、制作スタッフによると、本作ではこれまでのターミネーター像を一新したいとのこと。
ジョン・コナー役も3作目のニック・スタールから、クリスチャン・ベールに変更になっている。
1984年、ロサンゼルス。平凡な大学生サラ・コナーは、ある日『サラ・コナー』という名前だけを標的にした謎の殺人鬼の襲撃を受ける。何発もの銃弾を喰らっても平然と向かってくる不死身の襲撃者。絶体絶命のサラを救った男・カイルは、殺人者は実は、核戦争後の未来から送られてきた戦闘ロボット『ターミネーター』だと告げた。敗色濃厚となったロボットの中枢『スカイネット』が、人間達のリーダー『ジョン・コナー』の存在を消すために、ジョンが生まれる前にその母親ごと抹殺しようと目論んだのだ。
蜂の巣にされてもびくともせず、警官隊さえ蹴散らして迫り来るターミネーター。サラは脅えながらも、カイルと協力してようやくその息の根を止めた。
かに見えたのだが……。
未来を変えるために、過去に干渉する―――。手垢のついた『タイム・パラドックス』バリバリのストーリーを、秀逸なアイデアと迫力の演出で正面突破した傑作(しかし、最後には結構つじつまが合っていたりする)。序盤のクラブ、中盤の警察署襲撃から、両者満身創痍になっての最後の戦いまで、全編バイオレンス一色だが、実は銃器類もなかなか凝った演出がなされている(AR18のマガジン交換の時にも手放さずに済むように、スパスにリストスリングをつけて手首からぶら下げたり、とか)。
なお、シュワルツェネッガーは当初、カイル役のオファーを受けていたが、キャメロン監督との打ち合わせの中で次第にイメージが膨らみ、ターミネーター役に抜擢された*1と伝えられている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 (モデル101) | AMT ハードボーラー | 大型レーザーサイト 前半まで ロングスライド |
IMI ウージー? | バーでの銃撃で使用 | |
アーマライト AR18 | 40連マガジン ストックを畳んだまま使用 | |
フランキ スパス12 | ストックを畳んだまま使用 リストスリング装備 | |
イサカ M37 | 強奪したパトカー内にあった物を使用 | |
カイル・リース | SW M15 | 4インチ 警官から強奪 |
イサカ M37 | 自作ソードオフ パトカーから拝借 | |
スタームルガー スピードシックス | 警察署脱出時に拝借? 発砲無し | |
バルメ M82ブルパップ | 未来で使用 レーザーガン | |
サラ・コナー | スタームルガー スピードシックス | 発砲無し モーテルでリースから渡される |
スタームルガー レッドホーク | パックマイヤーグリップ装備 発砲無し ラストで護身用に携帯 | |
トレクスラー | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
ブコビッチ | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
LAPD警官 | コルト パイソン | T800が乗り捨てたパトカーを捜索時 4インチ 発砲無し |
S&W M15 | 4インチ 使用者多数 | |
レジスタンス(未来) | バルメ M82ブルパップ | レーザーガン |
H&K G3 | レーザーガン | |
ブラウニング M2? | 1カットだけ登場 レーザーガン |
前回の襲撃から10年後の1994年。今度は成長する前のジョン・コナーを抹殺すべく、未来から新型ターミネーターT-1000が送り込まれてくる。一方、ジョンも過去の自分と母親を救うべく、リプログラムしたT-800を送り込み、再びロサンゼルスで死闘が繰り広げられる。
T-800の助けでからくもT-1000の襲撃をかわしたジョンとサラだったが、サラはT-800から間近に迫ったスカイネットの暴走と、核戦争の真実を知らされる。サラは未来を変え、救うべく、全ての元凶であるハイテク企業・サイバーダイン社の破壊を決意した―――。
前作から7年後に公開された続編。低予算映画だった1作目と異なり、当時としては破格の予算で制作されている。前作ほどの意外性はないものの、キャメロン監督お得意の『恐怖を克服すべく、過酷な運命に立ち向かう主人公』像は、本作でも全開である。
アクション、銃撃戦もスケールアップ。当時最新鋭だったILMによるモーフィングと3DCGを駆使した液体金属型ターミネーターT-1000の描写も圧巻だった。その変幻自在ぶりは、日本のコミック『寄生獣』が元ネタと云われている。なお、人間の姿をコピーしたT-1000が、コピー元の本人と同じカットで映っているシーンは合成ではなく、各俳優の双子が演じている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | コルトガバメントタイプ | バーのチンピラから強奪 |
ウィンチェスター M1887 | スピンコックのシーンでは大型ループレバーの物を使用 ソードオフ バーのマスターから強奪 | |
コルト AR15スポーター2 | − | |
GE M134 | ピストルグリップ | |
ホーク MM1? | SWATから強奪 催涙弾 ショルダーストックがあったり無かったり | |
コルト M79 | − | |
T-1000 | ベレッタ M92 | おそらく警官から強奪 |
FN ハイパワー | 精神病院警備員から強奪 このシーンでは右手に銃を保持 | |
HK MP5K? | 腕四本状態でヘリを操縦しながら使用 | |
サラ・コナー | デトニクスカスタム | コンバットマスターのスライドにコンプ付きバレル等を組み合せた物 スコアマスターのフレーム |
コルト AR15スポーター1 | サプレッサー装着 レーザーポインター装着 | |
コルト AR15スポーター2 | カットによって上記と入れ替わる | |
レミントン M870 | 終盤の製鉄所で使用 フォールディングストック装着 | |
SWAT隊員 | HK MP5? | サイバーダイン社突入時に使用 |
HK MP5K? | 同上 | |
レジスタンス(未来) | スタームルガー ミニ14 | マズライト社のブルパップカスタム レーザー兵器 |
GE M134 | 車載武器ver.や固定銃座ver.がある レーザー兵器 |
T-1000の襲撃からさらに10年。危機を回避し平和な日常を手にしたものの、確定した道筋が消えたことで、逆に漠然とした不安も覚えていたジョン。その彼の前に、消えたはずの未来から新たな敵・T-Xが送り込まれてきた。そして同じく未知の未来から送られたT-850から、ジョンは驚くべき事実を告げられる。
スカイネットは滅んではいない。今も密かに開発が続けられ、しかも完成は間近に迫っている。回避されたと思われた『審判の日』は、実は『今日』なのだ、と。
ジョンは再び世界を救うため、スカイネットが今まさに目覚めようとしている、軍の研究施設へと向かった―――。
12年のブランクを経て制作された3作目。初の女性型ターミネーターの登場、前作よりさらにグレードアップしたCG技術を駆使したアクションシーンなど、それなりに見せ場は数多い。
ただ、内容については賛否両論。キャメロン監督の降板、シュワルツェネッガーの肉体的な衰え、前作までの主要なキャストもほとんど去ってしまうなど、2作目までの雰囲気・盛り上がりが損なわれてしまっているのも事実である。
現在『T4(原題:Terminator Salvation)』が制作中だが、シュワルツェネッガーのカリフォルニア州知事就任・再選などもあって、出演はならず。内容・設定も『T3』とは変更される模様である(後述)。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-850 | グロック 18 | 30連マガジン |
H&K G36K | CRSの研究施設で使用 | |
レミントン M870 | ヒートガード付き T-Xとの最初の戦闘で使用 | |
ブラウニング M1919? | ドラムマガジン 墓地で使用 | |
USSR RPG7 | 墓地で使用 | |
H&K UMP? | ランチャ−との二挺撃ち | |
L6ロータリー・ランチャー | C-MORE社のダットサイト装着 | |
GE M134 | T-1に装着されていたものを使用 | |
T-X | S&W M4506 | − |
T-1 | GE M134 | 2基装備 |
ジョン・コナー | グロック 18 | 30連マガジン VIP用シェルター施設で使用 |
グロック 36 | 自分に向ける | |
AKMS | 霊柩車の中で使用 | |
コルト M4A1 | M26 MASS*2装着(未使用) 戦争終結シーン(ジョンの夢)で所持 | |
ケイト・ブリュースター | グロック 19 | − |
AKMS | CRSの研究施設で使用 ダブルマガジン仕様 |
ターミネーター・シリーズ初のTVドラマ版。2008年1月にFOX TVで第1シーズンが放映。9月から第2シーズンが放映開始されている。
時間軸は『T2』の後日談に当たるが、映画版『T3』にはつながらず、『T4』につながる『ターミネーター・シリーズの正当な継承作品』と位置づけられている。
日本では2009年1月からDVDがリリース開始の予定。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
サラ・コナー | レミントン M870 | フォールディングストック装着 告知ポスターで所持 |
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | ガリルAR | − |
コルト M79 | − | |
ジョン・コナー | バレット M82 | − |
コルト M79 | − | |
サラ・コナー | M16 | モデル不明 |
カールグスタフ | モデル不明 | |
ディーター・フォン・コスバック | FN ハイパワー | − |
グロック | モデル不明 |
第1作。LAPDの受付警官に;
“I'll be back.”
(また来る)
シリーズを代表する名台詞。なんということはないセリフなのだが、本作以降は一般でも、「(何か恐ろしい出来事と共に)戻ってくる」といった、『お礼参り』的なニュアンスでも使われるようになったとか。
第2作。製鉄所で凍結したT-1000を撃つときに(元はジョンがT-800に教えたセリフ);
"Hasta la vista, baby."
(地獄で会おうぜ、ベイビー)
スペイン語。元々は友達同士で交わされる「また会おうね、バイバイ」みたいな、他愛のない挨拶なのだが、これも怖い意味で使われることがあるらしい。
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